なんでもかんでもはむり

書きたいものだけ書く。音楽、映画、本がメイン。

今週の事々(2019/01/21〜27)

最近はNetflixで狂ったようにスタンドアップコメディを見ています。最近になって日本のお笑い(というよりバラエティ)を全く信頼できなくなったので、逃げ込むように海外のコメディに。SNLや同じくNetflixの「コメディアンの世直し改造計画」を見ていたんだけど、がっつりスタンドアップコメディを見ようと思って、「世界のコメディアン」というシリーズを見始めました。

世界の13の地域(アメリカ、カナダから始まり、メキシコ、南アフリカ、インドまで!)のスタンドアップコメディアンたちがそれぞれ30分位のステージを披露するというこの番組、サイズもちょうどいいし、なにしろセレクションが幅広いので飽きるということがない。男性も女性も、ゲイもレズビアンも、コーカソイドも有色人種もぜ〜んぶある。今の所アメリカ、カナダ、イギリスを見終わったところ。特に面白かった3人をピックアップ。

<ニール・ブレナン>

「まずはみんなの信頼を得るためにトランプネタから始めよう」という彼は、このシリーズきっての政治ネタコメディアンで、それは彼が一人で1時間ステージに立つ「ニール・ブレナンと三本のマイク」を見ればもっと楽しめる(この番組の中で彼はうつ病と戦ってきた過去も告白している)。ネタはジェンダーの話から男女間のパワーバランスの話に。ところどころで女性をチクリと攻撃しながらも、同時に以下に男がバカであるかを熱弁する彼の話は、皮肉に満ちていてとにかく安心して見られる。下ネタも多いのに品があるように見えるのは、眼鏡にひげというインテリな見た目も効いてる。

<ジョエル・ドメット>

とにかく楽しそうに話をするイギリス人。飛行機の中でトイレに行く話や父親との関係の話も楽しいんだけど、子供の頃にいじめられていたやつに対して「ネットフリックスに出るんだぜ?俺の勝ちだろ」と勝ち誇るシーンはとにかく痛快。

<ニッシュ・クマール>

インド系イギリス人であるニッシュ・クマール。ボードゲームモノポリー」がいかに子供に対して有害であるかという話や、デイヴィッド・ボウイやプリンスのコンサートに一人で行った話、コールドプレイのドラマーになりたいという話など、ネタの面白さがとにかく抜群(コールドプレイのドラマーが『ゲーム・オブ・スローンズ』に出てるって知ってました?)。

↓今週触れた作品のリスト↓

<音楽>

Adekunle Gold『About 30』(2018)

Amnesia Scanner『Another Life』(2018)

Big K.R.I.T.『TDT』(2019)

Black Star『Mos Def & Talib Kweli Are Black Star』(1998)

Carole KingTapestry』(1971)

Eduardo Falú『Folklore d'Argentine』(1959)

Eric B. & Rakim『Paid in Full』(1987)

Geto Boys『We Can't Be Stopped』(1991)

Jeru The Damaja『The Sun Rises in the East』(1994)

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Premierのトラックがキレキレ。後年のミニマルな感じが「Come Clean」あたりですでに萌芽しているのは多くの人が指摘している通り。Zeebraが大きく影響されたというJeruのラップもかっこいい。

Lauryn Hill『The Miseducation of Lauryn Hill』(1998)

MaisonDe『The MaisonDe - EP』(2018)

MUD『VALUE THE PRESENT』(2018)

New OrderSubstance』(1987)

ORIGINAL LOVE風の歌を聴け』(1994)

peavis『Slowly Tape 1』『2』(2018),『3』(2019)

Queen Latifah『All Hail the Queen』(1989)

RYKEY『AMON KATONA』(2015)

Sadistk『Altars』(2017)

Sadistik『Salo Sessions II』(2018)

Scarface『The Diary』(1994)

Shinichi Atobe『Heat』(2018)

Sleep『The Sciences』(2018)

Souls of Mischief『93 'Til Infinity』(1993)

TAKUMA the great『BOOMBAP SAINTS season3』(2018)

Tommy Genesis『Tommy Genesis』(2018)

Tracy Chapman『Tracy Chapman』(1988)

Voivod『The Wake』(2018)

Yaeji『EP2』(2017)

YNW Melly『We All Shine』(2019)

シャムキャッツ『Virgin Graffiti』(2018)

梅田サイファー『Never Get Old』(2019)

www.youtube.com

異端、邪道、亜流、上等 / 被差別日本語ラップ代表」(R-指定)というラインが示すとおり、この作品は「ジャパニーズ・ヒップホップ」などでは決してなく、あくまで「日本語ラップ」であろうとする。BAD HOP「Kawasaki Drift」への回答「OSAKA ANZEN UNTEN」にもそれは顕著。あくまで「おれらラップすっきゃねん」というアティテュードが痛いほど伝わってくる。それが良いとも悪いとも思わないし、一つの色として楽しめば大丈夫。少し過剰なほどの「身内ネタ」感も、「サイファー」という言葉を全国区まで広めた彼らならではの妙味。青春パンク的なノリで割り切ってしまえばオーケーなのだ。