なんでもかんでもはむり

書きたいものだけ書く。音楽、映画、本がメイン。

今週の事々(2018/09/10~09/17)

  • 齢24になりました

今週で24歳になりました。目下の心配事は1ヶ月後に迫った免許の有効期限。さっさと更新したいけどできない。こういう大事なことを平気で先延ばししてしまう性格をそろそろやめたいなあ。

24になってもまだ大学生をやっているとは思ってなかったけど、それなりに楽しい日々なので全然後悔はしていない。父ちゃん母ちゃんありがとう。

今年も数多くの音楽、映画、その他様々な文化作品に出会えたらいいなと思う。「ドライブの苦悩」でも書いたことだけれど、24にして文化的に死んでいるような周りの人達を見てなおさら背筋を正している今日このごろ。つい先日も大学の同期の女の子が、カラオケでDA PUMPの『U.S.A.』をふざけて歌っている動画に「マジ爆笑」というキャプションをつけたのをインスタグラムに投稿していて、でかい溜め息をついてしまった次第である。いい年した社会人があんなことを「生きがい」とか言っているのを見ると絶望してしまう。

(少なくとも自分の周りの)いわゆる「普通の若者」は、新しいことを知ろうなんていう努力を全くしていないように思える。そしてそれはおそらくテレビを始めとするマスメディアが新しいものを発見しようとしていないのはおろか、新しいことを知ろうとすることの価値を「オタク文化だ」「マイナーなカルチャーだ」と相対的に低く見せることによって「そんなことをする必要はないのですよ、周りに合わせて生きていればよいのです」と声高に喧伝しているからである。そんな世の中の空気がパワハラもセクハラも電通も人種差別もヘイトスピーチ杉田水脈東京五輪サマータイムも安倍政権も何もかもをなんとな〜く肯定していて、この国はなんとな〜くゆっくりと滅亡への一途をたどっていくんだろうと思う。

 こうした雰囲気にどうにかして文化を武器に戦えないものか。最近はそういうこともばかり考えている。

↓最後に今週触れた作品のリスト↓

<音楽>

Armand Hammer『Paraffin』(2018)

www.youtube.com

ELUCIDとBilly Woodsのラッパー二人からなるデュオの2作目のアルバム。オルタナティヴでアブストラクトでアンダーグラウンドなヒップホップ。ビートがどれも良かったので、プロデューサー陣の作品もBandcampなどで掘りたいところ。

The Beatnuts『A Musical Massacre』(1999)

Betty Wright『I Love the Way You Love』(1972)

Big Red Machine『Big Red Machine』(2018)

Billy Eckstine『The Legendary Big Band』(2002)

Bob Dylan『John Wesley Harding』(1967)

Boz Scaggs『Out of the Blues』(2018)

Charlie ParkerCharlie Parker With Strings: Complete Master Takes』(1995)

Charlie Parker『Best of the Complete Savoy & Dial Studio Recordings』(2002)

Charlie Parker & Dizzy Gillespie『Town Hall, New York City, June 22, 1945』(2005)

Demon Seto『Savage demon frustration』(2018)

Dizzy Gillespie『Dizzier & Dizzier』(1954)

Donny McCaslin『Blow.』(2018)

The DoorsThe Doors』(1967)

FAITH『UN - EP』(2018)

Femi Kuti『One People One World』(2018)

Funkadelic『One Nation Under a Groove』(1978)

G Herbo & Southside『Swervo』(2018)

Gia Margaret『There's Always Glimmer』(2018)

GilgameshGilgamesh』(1975)

HIBRID ENTERTAINMENT『Hibrid or Die Vol. 1』(2018)

www.youtube.com

Young Yujiro、Jin Dogg、DJ BULLSETを中心として設立された、大阪トラップ・シーンを代表するレーベルのオフィシャルアルバム。32曲1時間55分というボリュームで集中して聴き通すのは正直しんどいけど、勢いだけはすごく伝わってきた。

JAZEE MINOR『F**K BOY - EP』(2018)

Jesus Piece『Only Self』(2018)

Julian Lage『Modern Love』(2018)

Little Brother『The Listening』(2003)

Masta Ace『The Falling Season』(2016)

MC Breed『The New Breed』(1993)

The Moody Blues『Seventh Sojourn』(1972)

NEI & Ryo Kobayakawa『Words For Stars』(2018)

www.youtube.com

名古屋から突如出現したラッパーのEP。C.O.S.A.やjjjがSNSで褒めていたり、KID FRESINOとのコラボ曲を発表したりで脚光を浴びている。ラップはなんだか休符を印象的に使っていてたしかにフレッシュ。また連名で出されているだけあってビートメイカーのRyo Kobayakawaによるインストも収録されているのだけれど、いい感じ。名古屋のD.R.C、注目クルー。

Noname『Room 25』(2018)

www.youtube.com

チャンス先輩を見習ってなのか、完全自費で制作されたというセカンドアルバム。引き続きオーガニックなトラックが心地よい。彼女のリリックはどこまで行っても個人的なものの見方だったり意見の範疇を出ないんだけれど、それが逆説的にポリティカルだったりプロテスト的な意味合いを帯びているのがおもしろい。同じシカゴ勢であるSmino(出身はミズーリセントルイス)、Sabaを迎えた「Ace」が素晴らしかった。特にSabaがカマしまくっていて。

Parliament『Medicaid Fraud Dogg』(2018)

Perfume『Future Pop』(2018)

Rejoicer『Energy Dreams』(2018)

Ruben Studdard『Soulful』(2003)

Spiritualized『And Nothing Hurt』(2018)

Stetsasonic『In Full Gear』(1988)

STUTS『Eutopia』(2018)

www.youtube.com

プログラムしたトラックをバンドで生演奏〜サンプリングという手法で制作されたらしいが、そのおかげかとにかく音がいい。これをヒップホップにくくっていいのかわからないけども、爆発的な作品がまだ生まれていない今年の日本ヒップホップシーンにおいて、これが飛び抜けた出来なのは確か。特にCampanellaと鎮座DOPENESSが参加した「Sticky Step」の泥臭いファンクネスが耳に残った。

Sudan Archives『Sink - EP』(2018)

Taylor Bennett『Be Yourself - EP』(2018)

The Temptations『The Temptations Sing Smokey』(1965)

TENG GANG STARR『ICON』(2018)

www.youtube.com

安易にゆるふわギャングと比較するのは野暮なんだろうけど、過度にキャラクター性が際立っていてフィクショナルな存在であるゆるふわギャングに対して、この二人はあくまで現実世界に根付いたリアルな存在。ヒップホップマナーにも比較的忠実だったりするし。留置所でニーチェ吉本隆明を読んでいたというKamuiはラップのスキルもあるし、何より声がかっこいい。相方・なかむらみなみの存在感がもっと化けていけば最強になるのでは。

Ty Segall & White Fence『Joy』(2018)

Xenia Franca『Xenia』(2018)

折坂悠太『ざわめき - EP』(2018)

たま『しおしお』(1989)

963『963』(2018)

www.youtube.com

福岡発のローカルアイドル。作曲はSUBMARINEの新城賢一という人がしているみたい。ラップ自体はそこそこ稚拙なんだけれど、シティポップ風味のトラックが妙にノスタルジックで、それを補って余りある。lyrical schoolが好きだった人はきっと気に入るはず。ラップに(たぶん)うっすらとかかっているオートチューン的な処理がミソな気がする。

<映画>

アントマン & ワスプ』(2018)

www.youtube.com

MCU作品の中でも一、二を争うほどのコメディーっぷり。正直SFとして話の整合性が気になる部分は多々あるし、編集もめちゃくちゃ雑なんだけれど、とにかく笑えた。ポール・ラッドが脚色していることがうまく機能しているのだろうか。それにしても電子ドラムがあんなに面白い小道具だとは。そして最後、『インフィニティ・ウォー』の例のあれが起こって・・・という場面で一気に現実に引き戻された。ああ、そうだ、みんな消えてしまったのだな・・・。

検察側の罪人』(2018)

www.youtube.com

木村拓哉×二宮和也ダブル主演」という字面からは想像できないくらい、挑戦的で噛みごたえのある映画だった。松重豊演じる「裏社会のやり手」みたいなキャラクターがキーパーソンで、映画全体のケレン味が倍増している(ちなみにぼくは最上=諏訪部同一人物説を唱えたい)。ただ終盤がちょっと・・・というのと大筋に関係ない展開を盛り付けすぎたかな?といった感じでめちゃくちゃ好きな作品ではないけれど、とにかくキャスト陣の演技・大胆な演出&編集だけでも見る価値あり。