なんでもかんでもはむり

書きたいものだけ書く。音楽、映画、本がメイン。

今週の事々(2018/08/27~09/04)

  • ドライブの苦悩

ここ最近、ドライブに行く機会が2度あった。どちらも非常に楽しい旅だったということは最初に強調しておきたい。本当に楽しかったのだけれど、2回ともぼくは「車中の音楽」という問題に悩まされた。その問題というのはわかりやすく言うと「知らない曲アレルギー」のことである。

その気持ちはわからないわけでもない。車中でみんなが知っている曲を大合唱するというのは気持ちがいいことであろう。大音量で音楽を聞くということ自体普段できないことなのだから、その中で知ってる曲が流れたら楽しいだろう。ぼくもその楽しみには理解があるし、流行ってる曲全部がダメだとか、ぼくの方が音楽に詳しんだからトーシローは黙っておけだとかそういう事が言いたいんじゃない。

でも、だからといってみんなが知らないような曲を流すことが「ボケ」だと処理されて、「この曲なんやねん」と笑われてしまう風潮にはぼくは異を唱えたい。ELLEGARDENだとかTaylor Swiftだとか、懐メロだとかそういうのが流れるのはいいんだけど、その間に各々が好きな音楽を流したっていいじゃないか、と思う。3時間もあるのだから。

この「知らない曲アレルギー」の根底には、新しいものに対する興味が枯渇しているという由々しき事態があるわけで。みんなが知っているものが正義で、なにもかもをその内側で済ませてしまうというのはやっぱり不健全だとぼくは思う。「知られていない」というだけで勝手に見下して、「なにそれしらない(笑)」と興味をシャットアウトしてしまうのはあまりにももったいない(もちろん、そういうものを誰もが知っているものに結びつけて親しみやすく紹介するという試みも続けていかなければならないんだけど)。

たかが23や4で、「懐かしい」の世界に引きこもってはいけないのでは?

↓最後に今週触れた作品のリスト↓

<音楽>

Ammar 808『Maghreb United』(2018)

BrandyBrandy』(1994)

Eightball & MJG『Comin' Out Hard』(1993)

Eligh『Last House on the Block』(2018)

Eminem『Kamikaze』(2018)

昨年末に出した『Revival』の評判が良くなかったのが相当ムカついているらしく、今回のアルバムの半分くらいがその話だというのが最高に彼らしい。そのせいか全体的に殺気立った雰囲気。とくにRoyce da 5'9"との「Caterpillar」から続くマンブル・ラップ批判が冴え渡る冒頭3曲はめちゃくちゃかっこよい。しかも今回は露骨に他のラッパーに当てこするラインやフロウが多くて、昔ながらのラップゲームが好きだという向きにはうってつけだろう。デカいところでは

・Lil Pump「Gucci Gang」

・Migos「Bad and Boojie」

・Kendrick Lamar「Humble」(これに関してはほぼトラックもまんまと言っていい)

なんて曲がもじられてる(すごい並びだ)。こんなベテランがここまで喧嘩売る(Kendrickに関しては喧嘩というよりはただの自虐だけど)ってもう大人気なさすぎて素晴らしい。

でも、男女関係を描くような「普段のエミネムの曲」(具体的に言うと「Normal」「Nice Guy」「Good Guy」の3曲)だと途端に精彩を欠く。Dr. Dreが総合プロデュースということでビートは『Revival』より格段にいいし、彼のラップのスキルもどんどんすごみを増しているのに、アルバムとして提示されるとなんだかなあ。「最近の気に入らないことをラップしました」くらいの軽いノリのミックステープだったらもっと盛り上がった気がするけどなあ。

めっちゃ話題として盛り上がる曲はあるだろうけど、アルバムとしての売上とかリスナーからの評価という意味では今回もそこまで成功しなさそうだなあ、残念ながら。またそれに怒って、またラップがうまくなってやばい曲作ってくるっていうサイクルでどんどんやってほしい。

General Caine『Girls』(1982)

Gunna『Drip Season 3』(2018)

Hermit and the Recluse『Orpheus vs. The Sirens』(2018)

Iggy Azalea『Survive the Summer - EP』(2018)

ISSUGI『THE STORY OF 7INC TREE -Tree & Chambr-』(2018)

Jim James『Uniform Distortion』(2018)

The Lemon Twigs『Go to School』(2018)

Lou Reed『The Raven』(2003)

Mac Miller『Swimming』(2018)

MC松島『HIGHSCHOOL GUY』(2018)

MC松島『ONE DAY IN THE GEIMORI』(2018)

The Mekanix『Restoration』(2018)

Mitski『Be The Cowboy』(2018)

MONO NO AWARE『AHA』(2018)

www.youtube.com

アルバムを通してアレンジや音色、言葉の選び方とかにドキッとさせられっぱなしなのに、聞き終えたあとの印象はものすごくまっとうな日本語ロックだというのがおもしろい。

Organized Konfusion『Stress: The Extinction Agenda』(1994)

Pouya『Five Five』(2018)

Refugeecamp『Raise The Flag』(2015)

www.youtube.com

来月に2枚目が出る札幌のクルーの1枚目。レベル・ミュージックとしてのヒップホップのかっこよさが感じられる「Riot」のような曲もあれば、やきそば弁当(北海道のカップ焼きそば)を食べるだけの「Y.K.B.N.(Repeat After Me)」というくだらない曲まで。新しいアルバムも楽しみ。

T-Connection『T-Connection』(1978)

Taiko Super Kicks『Fragment』(2018)

Tanda『MF DOOM x TATSURO YAMASHITA』(2018)

青山テルマ『HIGHSCHOOL GAL』(2018)

韻シスト『IN-FINITY』(2018)

シルバースターズ『銀星団』(1979)

トロデイ『レモンドEP』(2018)

はちみつロケット『花火と漫画とチョコと雨』(2018)

浜崎あゆみ『TROUBLE - EP』(2018)

松田優作『Uターン』(1978)

山下達郎『FOR YOU』(1982)

揺らぎ『Still Dreaming, Still Deafening』(2018)