なんでもかんでもはむり

書きたいものだけ書く。音楽、映画、本がメイン。

今週の事々(2018/08/20~26)

毎年恒例のMTV Video Music Awardsが今年も開催。受賞作はともかく、今年も会場でのパフォーマンスが最高だった。理想の紅白歌合戦がここに・・・

Nicki Minaj 

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Travis Scott

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つい最近新譜を出した二人。でも結構結果は対照的で、Travis Scottがビルボード首位なのに対し、Nicki Minajは2位。これに関してNickiがライブのチケットとの抱き合わせで売り上げを伸ばしたTravisや(Nicki曰く)宣伝を十分にしなかったSpotifyを批判したり結構泥沼状態。しかもNickiはFutureとの全米ツアーが中止になったり(一部ではチケットの売り上げが不調だったとの報道も)、なんだかパッとしない・・・。

Post Malone & Aerosmith

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新旧「Rockstar」の共演。全然よくわかんないけど、本人同士が楽しそうだから、まあいいか。でもスティーブン・タイラーって今ヒップホップ嫌いなんじゃなかったっけ?

Logic

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去年は「1-800-273-8255」で感動的なパフォーマンスをしてくれたLogicが今年も素晴らしいパフォーマンスを。

  • 新曲・新ビデオ

星野源「アイデア

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タイトル通りアイデア勝負の一曲。一つの曲の中に少しでも多くの音楽のエッセンスを入れ込もうとする気概が感じられる。この人の作品をきちんと聴いたことがない(なにせサブスクにない。それだけで聞くことを諦めているリスナーは彼ほどの認知度・評価を考えるとものすごい数いると思う)ぶん、いかんせんどういう評価をしたらいいのかわからない。でも、こういう音楽的指向を持った人間が(MVで振付を担当しているらしい三浦大知にも言えることだけど)マスな人気を持っていることは喜ばしいこと。

ぼくのりりっくのぼうよみ「輪廻転生」

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こちらも展開がめまぐるしい一曲。だた、4部構成になっている分聴きやすいし構成の美みたいなものが星野源のものよりもあるような気がして、こっちの方が断然好み。「輪廻転生」「犯した罪は消えない」「いとも容易く奪い取った」などと物々しい歌詞が続くと思ったら、最後「終わりが / 数多の言葉を奪った報いが / 可視化された 賛美歌の果て / 無自覚な暴力でした」と締めくくられ、MVの最後には一瞬刑法の56条、9条、11条(いずれも死刑に関して定めた条項)の条文が。このタイミングでこういうメッセージをすぐ楽曲にして表現できるとは、さすがSKY-HI一派と言うべきか。いい。こうやってどんどんバカな日本人を突き放していけばいい。ポップミュージックに幸あれ。

Bobby Sessions「Black Neighborhood ft. Killer Mike」

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Tシャツに「Legalize Being Black」の文字。銃弾を複数うけ倒れる黒人。これが現状なのかとショックを受けてしまう。Twitter上で人種差別に関する話を見ない日はない(もちろんここ日本においてでも、である)。ああ世界。

ZIPSIES「La Li La ft. Jinmenusagi

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めちゃくちゃかっこいいMV。正直何でこんな豪華なMVが撮れるのか不思議(失礼)。裏声を使うところがあったりと、相変わらずフレッシュな表現を探し続けているJinmenusagi。そろそろソロでのアルバムも聴きたいところ。

SKY-HI「I Think, I Sing, I Say ft. Reddy」

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日本語字幕でReddyのバースの飜訳が見れるのが嬉しい(同様に韓国語字幕がついているのも素晴らしい)。あと監督がSpikey Johnなのはわかるんだけど、製作がLuteなのがすごい。すごいインディーなイメージがあったのに、avexのチャンネルに載るのはすごい。・・・と思ったらなんとHi-Liteとは今年の6月から業務提携をしているんだと。

Bring Me The Horizon「MANTRA」

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イギリスの大人気バンド、待望の新曲。打ち込み色は薄めでなんだか正統派のロックバンドになってる。ありがちなMVも含めてなんだかものすごく味が薄い一曲。来年1月に出るアルバムの方に期待。

Logic「The Return」

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Logicが久々にSinatraというオルターエゴで登場。「Fuck mumble Make America rap again」というリリックが示す通り、現在のアメリカの音楽シーンにも警鐘を鳴らしている。上の「One Day」のような優等生ソングと、この曲のように粗野な言葉遣いで攻撃攻撃みたいな曲、どっちもできちゃうというか意識的にこういう二つを行き来しているようで、日本のSKY-HIはかなり影響を受けていそうだな、と。Kendrick Lamarと同じくらい、「中庸の怪物」なのかもしれない。

↓最後に今週触れた作品のリスト↓

<音楽>

Aaron Choulai x Daichi Yamamoto『Window』(2018)

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昨年のKOJOE『here』にも参加していたラッパーが、パプア・ニューギニアのビートメイカーと製作したEP。このビートメイカーは美術家としても活動していたり、BudaMunkともコラボ作を出していたり、なんだかとても不思議な人。BudaMunkとのEPでもそうなんだけどかなりアブストラクトなビートが得意みたい。そして肝心のDaichi Yamamotoもめちゃくちゃいい感じのラップをしてる。英語と日本語のバランスもいい感じ。ルックスもめちゃくちゃよくて、スターになってほしい。STUTSの新アルバムにも参加予定。

Aminé『ONEPOINTFIVE』(2018)

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ポートランドのラッパーによる「EP/LP/Mixtape/Album」(なんじゃそりゃ)。ポップさもドープさも攻撃性もゆるさも全てがバランスよくて、BGMにほんと最適。

Ariana Grande『Sweetener』(2018)

Brenda Navarrete『Mi Mundo』(2017)

BudaMunk『Movin' Scent』(2018)

BudaMunk & Aaron Choulai『the Melbourne sessions - EP』(2018)

COSMIC TEMPLE『TEMPLE and TREE means like a COSMIC』(2018)

Isaac HayesShaft』(1971)

Jason Mraz『Know』(2018)

Jay Park『ASK ABOUT ME』(2018)

Kojoe『2nd Childhodd』(2018)

あの名作『here』から一年も経たないうちに次のアルバムが到着。前作はゲストも沢山読んで、サウンド的にもボリューム的にもとにかく気合いの入ったものだったからか、今回はかなり力の抜けた作品だなあという印象。客演も5lack、仙人掌、RUDEBWOY FACEとかなり少なめ。Chaki Zuluがプロデュースしたグライムチューン「OH S**T」がかなりバキバキで印象に残るけども、あとは良くも悪くも聴き流せるアルバム。

KREVA『存在感 - EP』(2018)

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一度「音楽作るのがつまらなくなっちゃった」という精神状態から、「口をついて出て来る言葉を待って、それにトラックをつける作業をした」という製作工程を経たという5曲入りのEP。ワンテーマで繰り返しが多くてプリミティヴなラップが現在のマンブル・ラップとの奇妙なシンクロニシティを感じさせるところに彼の非凡さを感じる。

MIKRIS『HELL』(2018)

Moses Sumney『Aromanticism』(2017)

Natsu Summer『Natsu Summer & Dub Sensation』(2018)

Rei『FLY - EP』(2018)

RepYourSelf『RepYourSelf -それゆけ裏街道-』(2018)

Re-voltar, Ablo & しぇん『カミノシタ e.p.』(2018)

Seun Kuti & Egypt 80『Black Times』(2018)

Shawty Pimp『Comin' Real Wit It』(1995)

SPiCYSOL『Mellow Yellow』(2018)

TAMTAM『Modernluv』(2018)

Team + Noah + Repeat Pattern『KWAIDAN』(2018)

Trippie Redd『LIFE'S A TRIP』(2018)

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6ix9ineとのビーフで、なんとなく彼と一括りにしてたラッパーだけど、作風は全然違う。なんならめちゃくちゃ好みでした。

VaVa『Virtual - EP』(2018)

YG『STAY DANGEROUS』(2018)

石橋英子『The Dream My Bones Dream』(2018)

伊藤銀次『デッドリィ・ドライブ』(1977)

清水翔太『WHITE』(2018)

本日休演『けむをまけ』(2015)

欅坂46アンビバレント』(2018)

『160Or80』(2013)

<書籍>

小林雅明『ミックステープ文化論』(2018)

ミックステープ文化論

ミックステープ文化論

 

 本当にわかっているようでわかっていなかった「ミックステープ」について、通史的に概観しながらその定義の変化、しかしながらそこに通底する普遍的な何かを考察した1冊。読み応えが半端じゃない。