なんでもかんでもはむり

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今週の事々(2018/07/16~22)

  • 暑い

暑さにかまけて外出を怠けているうちに3連休が終わってしまった。それにしても殺人的な暑さで、オリンピックとか大変そうだなと思う。思い切って夏はみんなで昼夜逆転して生活したほうがいいんじゃないかとか思う。夜9時に出社して、朝の5時にみんなで帰る。なかなか素敵じゃない?

そんな暑さの中聴いたからか、松下昇平によるプロジェクト、M-Swiftのアルバム『Moving with The Change』が素晴らしく聴こえた。

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聴くだけで涼めるようなこういう音楽は、この季節の強い味方かもしれない。

三浦大知w-inds.のアルバムがほぼ同時期にリリースされて、「アーティスト」として作家性を強めていった『球体』と、K-POPをある意味ゴールとし、さらにBruno Mars以降のニュージャックスイングリバイバルも読み込んだ、ある意味世間の「空気を読んだ」サウンドになっている『100』が対照的で楽しめた。でもやっぱりあれほどまでにまとまった「作品」として聴かされると、やっぱり『球体』のほうが圧倒される。

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  • 音楽と政治

ロシアW杯決勝、サッカーに興味のないぼくにとってはPussy Riotの乱入の印象が強烈。不勉強で知らないバンド(団体?ユニット?)だったのだけれど、やっぱりぼくのような不勉強な者にロシアという国が抱える不条理について調べたり、知ったり考えたりするきっかけを作ったという意味では大成功ではないだろうか。

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そして、ユニバーサルミュージックによるKendrick Lamarの来日広告も話題に。

これに関して「本人の許可が~」とかいうのはナンセンス。アーティストが作品を発表した瞬間にそれはリスナーの手にゆだねられて、パブリックイメージというものが形成されていく(アーティストの意図を正確に読み解く、という姿勢も大切だが)。Kendrickの場合は誰もが認める「ポリティカルなラッパー」であり、こういう広告を打つのは間違いじゃない。

しかもこの広告のプランナーがなんと5月末にこのブログでも取り上げた新進気鋭のクルー・Dos Monosのメンバー・TAITAN MANであることに驚いた(確証はないが記事内でも「ラッパー」として紹介されており、顔も酷似している)。

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ぼくはこの広告に諸手を挙げて賛成の意を表したい。『ユリイカ』のKendrick特集も絶対買う。

わが青春のサウンドトラックといっても過言ではないLinkin Parkのボーカリストチェスター・ベニントンの死から7/20で1年が経った。だからと言って別に何かが起こるわけでもなく、この1年は時折彼のことを思い出していたからことさらこの日に何かをしたというわけでもない。

Mike Shinodaの『Post Traumatic』をやっとこさ聴いた。このタイミングだし。

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彼のソロということで幾分かヒップ・ホップ成分が強いサウンド(完全にトラップの曲もある)。華のあるシンガーではないのでどうしても歌詞の内容に耳が行く。特に彼の追悼ライブの時期の感情を生々しく吐露した「Over Again」は痛切。Pitchforkは彼のリリックが「impersonal=開かれすぎている」と批判しているが、この曲はその限りではない気が。本職のラッパーに比べたらチープなのかもしれないけれど、英語母語話者じゃないとその辺はわかりづらい。ぼくは素直にすごい作品だと思ってしまったのだけれど。

iga.hatenablog.com

この後編も書かなきゃなあ。

  • 新曲・新ビデオたち

Rhymester「After 6」

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今年4月から始まった宇多丸の帯ラジオ番組のテーマソングが正式にシングルとしてリリース。「ホームランを打て」との指令を受け作ったというDJ JINプロデュースによるトラックはかっこいいのだが、肝心のラップがイマイチ。特にMummy-D。番組出演アナウンサーが出演しているこのビデオもダサさが際立つ。え、TBSって一応テレビもやってるんですよね・・・?

SUSHIBOYS「Countryside Step」

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ここ一年でいきなり日本語ラップ・ゲームに出現し、一気にキャラを確立してしまったこの3人。この曲でもとにかく元気なラップを聴かせてくれる。「時刻表は長方形」はそこ突くか!と唸ったパンチライン。チープなビデオもサイコー!

I Don't Like Mondays.「ONE THING feat. SALU

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SALUはいい意味でちゃんと仕事を選んでる。まじで頭がいいんだろうなあ。SKY-HIとかCreepy Nutsが媚びてるいわゆる「邦ロック」畑には一切見向きもせず、いい客演仕事ばっかりずっとコンスタントにやってる。素晴らしい。

kZm「Wolves feat. 5lack」

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Lil Uzi Vertのインスタかなんかのアイコンに象徴されるように日本以外ではアニメとヒップ・ホップの距離が近くなっているところにこのMV。海外でのバズを狙っているのかも。それにしても5lackのヴァースかっこよすぎだろ。

QuizKnock「偉人麻雀」

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テレビ番組「東大王」などでも活躍しているクイズ・プレイヤー、伊沢拓司率いるネットメディアのYouTubeチャンネル。毎回毎回知的好奇心をくすぐってくる良質なコンテンツを量産しているこのチャンネル(「限界しりとり」「消去しりとり」などのしりとりシリーズも最高)だけど、この動画がめちゃくちゃ面白かった。ランダムに選ばれた偉人を組み合わせていって役を作るんだけど、これミュージシャンとかバンドとかラッパーでやったらめちゃくちゃ面白そう。特にラッパーはつながりが多い分面白い役をたくさん作れそう。

AKLO「RGTO(REMIX) feat. ZORN

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「A to Z Tour 2018」が週明け7/22から始まる二人のコラボがまたまた公開。ZORNはいつものZORNライミングマシンと化している。この長さ、こないだまで流行ってた「Who Run It」みたいにゲーム化しやすいと思うんだけど、どうかな?

そして、これまでにお互いをフィーチャリングした曲を1曲ずつ公開しているということは、ZORNの既発曲のAKLOリミックスも公開されるかも・・・?楽しみ。

Chance The Rapper「I Might Need Security」

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アルバム発表の噂があったものの結局ナシ。その代わりに4曲のシングルが公開に。その中ではこの曲がお気に入り。ジェイミー・フォックスの声をサンプリングした「Fuck you」が痛烈。あと4曲を通して全体的にシカゴに対しての愛がすごい。

乃木坂46「ジコチューで行こう!」

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歌詞ひどいなーとか思ってたけど、公開されたMVを見ると許しそうになっちゃう。だって夏曲だもん。3期生の躍進が目立つ。でも桜井・松村・衛藤・秋元のお姉さんグループのショットもよい。上も下も充実してて、グループとしての成熟ぶりがすごい。ここに4期生がそのうち入ってくるわけだけど、当分の間は安泰だよなー。

↓最後に今週触れた作品のリスト↓

<音楽>

The Band『Music from Big Pink』(1968)

The Band『The Band』(1969)

BRON-K『奇妙頂来相模富士』(2008)

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前から聴きたいと思っていたもののサブスクになかった(ぼくにとってこの壁はものすごく高い)アルバムがApple Musicに登場。ゼロ年代のヒップ・ホップが今となっては少しいなたいけど、BRON-Kのラップのうまさはそれでも伝わってくる。

Chloe x Halle『Kids Are Alright』(2018)

Courtney Barnett『Tell Me How You Really Feel』(2018)

HISOMI-TNP『Heliocentric』(2018)

Iceage『Beyondless』(2018)

I'm With Her『See You Around』(2018)

The Jayhawks『Back Roads and Abandoned Motels』(2018)

Jimmie Rodgers『RCA Country Legends: Jimmie Rodgers』(2002)

Juice WRLD『Goodbye & Good Riddance』(2018)

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Lil Peep、XXXTENTACIONの系譜はこうして受け継がれていくのだと実感できた一枚。特にNasの「The Message」であまりにも有名なSting「Shape of my Heart」ネタのこの曲が印象的。全体的にメロもよく、Post Maloneが好きな人にもお勧めできる一枚。

Kali Uchis『Isolation』(2018)

Kurtis Blow『Kurtis Blow』(1980)

M-Swift『Moving with The Changes』(2018)

Mike Shinoda『Post Traumatic』(2018)

Negicco『MY COLOR』(2018)

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「苦労人アイドル」みたいな物語と一緒に語られることが多いけど、そんなことは全然わからないぼくでも楽しめました。多彩な作曲陣による幅広いジャンルの曲が並んでいる作品なのに、不思議と統一感があるし、なによりいい曲しかない。これほどまでにみんなに愛される存在である理由がイヤというほどわかった!

Paul Brady『Welcome Here Kind Stranger』(1978)

Philthy『Party Crashers』(2018)

Qiezi Mabo『Premium Fried Chicken - EP』(2018)

Septeto Nacional De Ignacio Piñeiro『Sones Cubanos』(1962)

w-inds.『100』(2018)

Wiz Khalifa『Rolling Papers 2』(2018)

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流行りのトラップ調の曲から歌モノ、Gファンク調の懐かしい感じの曲まで振れ幅の広い1枚。でも相変わらずハッパネタばかりで微笑ましい。Bone Thugs-N-Harmony参加の「Reach for the Stars」では、彼らのスタイルが1周回って現行の流行りと驚くほどの親和性を持っていることが証明されていて感動。

Yasei Collective『stateSment』(2018)

youheyhey『moonlight - EP』(2018)

阿佐ヶ谷ロマンティクス『灯がともるころには』(2018)

杏沙子『花火の魔法 - EP』(2018)

大森靖子『クソカワPARTY』(2018)

関取花『ただの思い出にならないように』(2018)

三浦大知『球体』(2018)

<書籍>

ZEEBRA『ジブラの日本語ラップメソッド』(2018)