なんでもかんでもはむり

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Royce da 5'9"「Caterpillar ft. Eminem, King Green」分析

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この曲のEminemヴァースがすさまじいので、素人ながらライムスキームを分析した。間違い等多々あると思うんだけど、なにせ初めてなので大目に見てね。歌詞はGenius.comからの引用。

全部で4つの部分に分けられると思うんだけど、まずは最初の8小節。

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もはや最初から怒涛のクライマックス。母音の「a」(正確に言うと「æ」という音、アとエの中間)をこれでもかと畳みかけながら、水色の網掛けで表した「tilla」「killer」の部分と合わせながら曲のタイトルでもある「Caterpillar」と執拗にライム(赤四角の部分)。その後は緑の網掛けで示した「min'」「lly」「nin'」と合わせて「fathomin」とこれまたドボドボとライミング(水色四角の部分)。語をまたぐライミングなどとにかくテクニカルな部分である。やっぱりすげえ。

続いて次の部分。

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ここが一番効いてて気持ちのいい部分。何と12小節にもわたって同じ韻を踏み倒している。冒頭は先ほどの部分から青四角で受け継ぎ、「blinkin」「(co)py me」「be」で始まる赤い網掛けの「i」の音、そして「lot」「not」「moths」などのピンクの網掛け「o」の音を組み合わせた黒四角のユニットが連発される。途中で「rhyme」「mind」「bined」であえて踏み外しながら(本稿ではあまり目立たないライムはすべて灰色の網掛けにしてあるため、灰色同士はすべて同じとは限らない)でもそれでいてリズムにはきちんと乗せたまま。しかも最後のラインなんて「俺の思考、それだけで偽物から本物を見分けることができる」という意味も通ったパンチライン。ここが個人的には一番好きな部分。

先に進もう。

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この曲最大のパンチライン「ブーンバップは戻ってきた、マンブル・ラップに対する斧と共に」に続く部分。曲の最初の「a」の音(黄色の網掛け)、そしてこの直前の部分の「o」の音(ピンクの網掛け)を組み合わせた緑四角のユニットで構成される部分。序盤にもあったが、ドラムが抜けている部分でライムだけでリズムをコントロールしていることがよくわかる部分である。

そして最後の部分。

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最後の部分は「twos」「dos」「poop」など「u」の調音で構成されたシンプルなライムが続く(実はぼくが気づいていないだけで実は何かあるかも)。

以上が、ぼくの初めてのライムスキーム分析でした。見づらかったり不確かだったり、不正確だったりする部分も多分あるけど、この作業何よりめちゃくちゃ楽しかったので、多分またやります。日本語のラップでもいいしね。