なんでもかんでもはむり

書きたいものだけ書く。音楽、映画、本がメイン。

ぼくの音楽の聴き方の細かい細かいルール。

はじめに

Apple Musicの日本でのサービス開始から今年で3年。LINE MUSIC、AWAなど類似サービスも同時期に誕生し、Spotifyも2016年9月からサービスを開始し・・・などと言うと「何をいまさら!」と言われるかもしれないが、こういったサブスクリプションサービス(以下、サブスク)の日本への定着がほぼ完了した今、「音楽の聴き方」という話題が去年あたりから盛んに論じられるようになってきた。

それとほぼ時期を同じくして、Netflix、Hulu、Amazon Primeなどの映像系サブスクもほぼ完全に日本に定着し、周囲の人間にこれらのサービスを利用しているものが一人もいない、なんて人はほぼいなくなっている、と思う。

さらに最近ではMusic FMなどのいわゆる「脱法アプリ」による無料聴取が問題となっていたり、漫画界では「漫画村」に対する抗議運動が盛んにおこなわれていたり、こういったフリーライダーに対する言及が行われていないTwitterのタイムラインを僕は久しく見ていない。

ここでは話題を「音楽の聴き方」に絞ってお話をしたいと思う。

ぼくはここでそのような「世間一般の」音楽の聴き方を論じるつもりは一切ない。もちろん違法で、無料で、コンテンツを提供している側に一切お金を払わずにサービスを楽しむ輩のことは好きではない。そのような脱法ツールは一刻も早く滅ぶべきだとも思う。「貧乏人は音楽を、漫画を、映画を楽しんではいけないのか!」と怒るやつらには、黙って自分が住む町の図書館に向かってほしい。あそこはなんでもタダだ。

ぼくはここで、「世間一般の」音楽の聴き方について、正解を提示するわけでもない。そんなことは自分で決めればいい。10人いれば10通りの正解がある。毎日The Beatlesのアルバムだけを聴いている人間もいるだろうし、毎週10枚以上の新譜をCDショップで実際に購入し全てを入念に聴く人間もいるだろうし、家に1000枚以上のCD・レコードを持っている人間もいれば、1枚も所有していない人間だっているだろう。そこに優劣はない。もちろん聴いている音楽のジャンルにも、だ。

ここでは、あくまで70億ある音楽の聴き方のうちたった1通り、「ぼく個人の」音楽の聴き方の話だけをする。しかも通史的に語るわけでもない。今現在「これだ!」と思って実践している方法である。

これほど音楽の聴き方が多様化した時代は無い。そんな中、自分だけの聴き方を試行錯誤しながら探り当てる行為に興奮を覚えるのはぼくだけだろうか。ぼくだけかもしれない。「音楽の聴き方の是非」のような論は見ても、「僕はこういう聴き方をしている」という事細かな個人ルールを論じている文章を、ぼくはあまり目にしたことがない。だから、ぼくも書くから、みんなも書いてほしい。ぶつけ合おうじゃないか、ぼくらの音楽の聴き方を。正解は無いから、勝ち負けもないが。

先に断っておくが、かなり長いし、細かい。こんなことを書いてしまおうと思ってしまうほど、就活浪人生は暇なのだ。誰も求めていない駄文を2時間ほどかけて書いてしまうほどには。

 ・ぼくのプロフィール

「好きな食べ物」「好きな異性のタイプ」という話じゃない。音楽の聴き方に関する部分だけを取り上げる。

1、ぼくはまだ学生だ。つまり、音楽にかけられる金額には限度がある。

2、ぼくはヒップ・ホップとヘヴィメタルが主な好物であるが、聴くジャンルを基本的には選ばない。邦洋もだ。

3、音楽の新旧も問わない。そしてこのように音楽への興味が爆発してからまだたった3年程度であり、まだまだ「勉強中」である。聴いたことがない名盤の数は、100や200では足らない。でも、将来的にはぼくは「全部」を聴きたいと思っている。壮大な目標だ。

このような条件のもと、ぼくが(70億分の)一つの最適解として導き出したのが、以下の聴き方だ。これ等の条件が違えば(大体みんな違う)、必然的に音楽の聴き方も変わってくるだろう。大富豪ならば、タワレコに行ってCDを100枚なり200枚なり勝ってくればいい。

・音楽の聴き方~全般~

まず、主に使用しているのはApple Music。これ以外の音楽系サブスクは使用していない。サブスクを利用している理由はただ一つ、金銭的問題である。上に挙げた通り、ぼくはできるだけ多くの音楽に触れたいと思っていて、いちいちCDを買っていては1週間も持たない。参考までに去年1年で聴いたアルバム数は360。これらすべてを購入した場合、平均で安く見積もっても1作1500円だとして、×360枚なので、54万円。一か月45000円。そんなお金はどこにもないし、同じ金額があったとしてもぼくはおいしいものや書籍、あるいは映画に使いたい。Apple Musicなら月額980円で済むんだから。

ぼくは普段はPCで、外出先ではiPhoneで音楽を聴いている。サブスクはApple Musicのみ使用しているのでiTunesにライブラリは一本化している。

iTunesのライブラリには聴きたいと思った新譜や旧譜を片っ端から突っ込む。今現在は6242枚のアルバムが登録されていた。しかしこの中には「そのうち聴こう」と思っているだけのものが多く含まれているので、ライブラリにあるアルバムの中で実際に聴いたものはまだ1/3程度だと認識している。わからないが。

そこからその時期に聴くアルバムを「選定」し、iPhoneにダウンロードする。その「選定リスト」の中からランダムで毎日違うアルバムを(基本的には初めて聴くアルバムを)聴くというのが僕の基本的なサイクルだ。

そうなるとその「選定」の基準が問題となる。なにせ6000枚以上もあるのだ。そこから毎日1枚なり2枚、多い日は3枚を選ばなければならないとなると、非常に骨が折れる。「全曲シャッフル」という機能はこのためにある気もするが、毎回ランダムでは新譜が出る確率が非常に低くなり、新しい音楽を聴けなくなる。それでは困る。

そこでぼくは「新譜」と「旧譜」で異なる選定基準を設け、それに準じたアルバムを選定し、iPhoneにダウンロードしている。これが「選定リスト」となる。そしてアルバムを聴き終わるたびに(たとえPCで聴いていたとしても)iPhoneiTunesを立ち上げ、「ダウンロード済みの項目」でシャッフルをかけ、出たアルバムを聴いている。基本的には新譜と旧譜が交互になるように聴いている。

次に、新譜と旧譜の選定基準を説明する。

・音楽の選定基準~新譜編~

新譜を聴く際はもっぱらApple Musicだ。よほどのビッグネームや、期待していた新譜がサブスクで出ていない場合は、CDを購入する。最近で言えば、漢やMC松島、呼煙魔のアルバムはCDを購入した。

Apple Musicは基本的に金曜日に更新される。毎週金曜日になれば僕は「新着ミュージック」のページでめぼしいアルバムを片っ端からiPhoneにダウンロードする。つまり、めぼしい新譜は無条件で「選定リスト入り」を果たすことになる。

もちろん「新着ミュージック」のページだけでは好きなジャンルの細かい新譜は見逃してしまうので、ことさらヒップ・ホップとヘヴィメタルに関しては新譜のリリース日がまとめられているブログやニュースサイトを閲覧し、その週にリリースされた聴きたい作品を検索し、iPhoneにダウンロードする。以下の2サイトを主に利用している。

blog.livedoor.jp

xn--5ckwbo1bzcyf.com

あと個人的にはずれがないと思っているのは、Apple Musicの「今週のNEW ARTIST」コーナー。ここで取り上げられているものは基本的に聴くことにしている。ジャンルの縛りもないし。

そうすると常に新譜が「選定リスト」内に15~20枚ほどたまることになる。それをきちんと消化していければいいのだが、どうしてもランダムが当たらずずっと選定リストに居座ってしまう作品もある。よほど聴きたいと思っていた作品はそう思った時点で聴き、そうでもない作品は自分のタイミングで選定リストから外すようにしている。

以上が、新譜の選定基準だ。比較的シンプルである。問題は無限に広がる宇宙、すなわち旧譜だ。

・音楽の選定基準~旧譜編~

旧譜は無限にある。だからある程度制限を設けなければならない。そこでぼくは、「縦」と「横」を意識して選定している。

まずは「縦」。これは、「このアーティスト、ちゃんと聴いたことないなー」と思っていたアーティストを、その時期を利用してファーストアルバムからさかのぼって全部聴くというもの。今は絶賛「乃木坂46」をさかのぼって『ぐるぐるカーテン』から聴いている最中だ。このアーティストの作品を常に1枚選定リストに入れておき、任意のタイミングで1枚ずつ消化していく。「ランダム」がキーワードのぼくの聴き方の中で、ここだけは任意の選択が可能だ。というのも、こういうのは比較的短期間にガッツリ詰め込んだ方が「縦」の流れを意識しやすいからだ。

そして「横」。これはひと月に一つ年代をランダムで(1950~2017で乱数生成を行う)選び、その年にリリースされた「名盤」とされている作品を集めたプレイリストをライブラリ上で作成しておいて、10枚ほどランダムに選び選定リストに入れておき、旧譜のターンで出たものを1枚聴く、というものだ。今月は「1971年」の作品を聴いている。この年代ごとプレイリストの中身は、ディスクガイド本やネットの名盤まとめサイトのようなものから引っ張ってきている。よほどの名盤がサブスクにない場合はツタヤでレンタルをする。

そして、旧譜は少し複雑で、これ以外にも2つ「特別枠」がある。

一つは、「ヒップ・ホップ名盤枠」。ライブラリを全曲シャッフルし、1番上に出てきたヒップ・ホップの名盤(洋邦問わず)を1枚選定リストに入れるというもの。この枠で現在選定リストに入っているのはLL Cool Jの『Mama Said Knock You Out』。

二つ目は、「ヘヴィメタル名盤枠」。同じくライブラリを全曲シャッフルし、1番上に出てきたヘヴィメタルの名盤を1枚選定リストに入れる。この枠で現在選定リストに入っているのはMötley Crüe『Shout At The Devil』。

これらを合わせると大体新譜と同じくらいの枚数が選定リストに入る。この中からランダムで出たものを新譜と交互に聴いていく。

そしてよほど気に行った旧作に関しては、機会があれば購入するし、しない場合もある。お財布の機嫌を見ながらだ。

・まとめ

自分で書いていても、「何て面倒なルールなんだ」とは思う。こんな細かいルールに縛られながらやってるなんて頭がおかしいと思う人もいるだろう。おそらく世の中の大半の人達はルールなんて設けず、「なんとなく」という日々の気分で聴く音楽を選んでいることだろう。そっちの方が楽だろう。

でも、ぼくはあくまで(ある程度制限を設けたうえでの)「ランダム」にこだわる。自分の気分に従って聴く音楽を選んでいては、非常に偏った聴き方をしてしまいそうで、それが怖いのだ。

ぼくは自分で決めたルールに従って音楽を聴いている。いつか「全部を聴いた」と胸を張って言えるようになる日まで。死ぬまでに達成できるかどうかレベルの壮大な夢だけれど、このルールのおかげで一歩ずつ前進しているように感じる。

長々と書いてしまって申し訳ない。

で、君の音楽の聴き方は?