BiSHにはまってしまった。

みんなが僕をバカにすんだ なめんな 

 そう、アイドルだからと言ってバカにしてはいけない。

3年半ほど前に僕の中で「大ルネッサンス」が起こって、音楽だけにとどまらず映画や本、文化的なものはどん欲に摂取していきたいと思うようになった。それまではメタルとかロキノン系ばっかりを聴いていたんだけど、音楽もノージャンル、何でも聴こうと思うようになった。

そんな大ルネッサンスを経験したぼくにとっても、「アイドル」というのは高い壁であり続けていて、いまいち食指を伸ばしにくいなと思っていた。でも、「音楽に詳しい人ほど、アイドルをちゃんと聴いている」という自分の中での説があって、ずっとモヤモヤしてた。でも○○46みたいな人たちは人数が多すぎてちょっと敷居が高いし、最近のジャニーズは致命的に曲がダサくて聴く気にならないし、LDH系はもうなんかイヤだ、ということでやっぱり傍観を決め込んでいた。

そんな僕にいきなり飛び込んできたのがこの曲だった。

この曲の圧倒的な完成度を前にして、ぼくにあらがう術は一つも残されていなかった。し、今この曲を聴いてしまったあなたにも、もうあらがう術は一つも残されていない。1週間もすればあなたはカタカナで覚えにくいメンバーたちの顔をすっかり覚えてしまい、曲の中の声もすべて聞き分けることができるようになっているだろう。個性の塊みたいなメンバーだし、人数はたったの6人。難しい話ではない。ちなみに僕はEXILEも声がどっちがどっちとかわからない。

BABYMETALの成功以降、アイドル×○○というフォーマットが当たり前になってきた。アイドルがポップソングだけを歌う時代はとうに過ぎ去り、縦横無尽古今東西、様々なジャンルを歌うアイドルが登場している。

このBiSHも御多分に漏れず「楽器を持たないパンクバンド」というコンセプトで活動している。松隈ケンタによるサウンドサウンドプロデュースは確かにロック・パンクを思わせるものが多い。

これがかなり高い水準にある、というのが彼女たちの最大の強み。曲の絶対的なクオリティがあるからこそ、そのうえで彼女たちの個性が心置きなく大暴走することができる。

ボーカルへのディレクションも的確だ。例えば上で上げた「BiSH-星が瞬く夜に―」の1番2番の「パラダイス」の発音の仕方、最新曲「Giant KiLLER」のサビ「メリーゴーランド」の前に入るちっちゃい「あ」など、こういう細かなこだわりに曲のポテンシャルを最大限に引き出すプロデューサーの才覚が見え隠れする。

そしてほんとにみんな歌がうまくなってる。アイナ・ジ・エンドだけはやっぱり別格な感じは否めないけれども。

 

神様のいたずらなら 呪いたいぐらい

バラバラなメンバーたちが集まった時にだけ起こる魔法のようなグルーヴ、というものがこの世には確かに存在していて、「一人でも欠けたら○○じゃない」というのはただのきれいごとではない。それは各々の弱点を補いあい、などという相対的な関係性ではなく、運命に導かれて結びついたとしか説明のできない絶対的な関係性である。BiSHはそんな類の絆を持った稀有な存在として、これからさらに飛躍を遂げていくに違いない。

最後にいいたいんだけど、みんなかわいすぎな。