なんでもかんでもはむり

書きたいものだけ書く。音楽、映画、本がメイン。

今週の事々(2018/06/11~17)

月曜日。どんよりした日が続いてげんなり。

F1世界選手権第7戦カナダGPはセバスチャン・ベッテルの「完全優勝」(グランドスラムは逃したものの)。

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中団勢の争いは結局ルノーワークスが頭一つ抜き出ているのか。フォースインディアもマクラーレンも今回は成す術なしといった感じだった。

 火曜日と水曜日のことは書いたんだけど消えちゃったんでもう書かない。新しいパソコンほしいな~。

木曜日。ボルチモアのエクスペリメンタルR&Bシンガー、serpentwithfeetのデビュー作『soil』がよかった。

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ついに本命、MC松島が「This Is Japan」をアップ。

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おそらくこの人が最後で打ち止めなんじゃないかなあ。この件はまずあんなダンサーに先を越されてしまったラッパーたちがちょっと情けない。あと、やっぱり曲だけじゃそんなに盛り上がらないのは、やっぱり本家のようなビデオが作れないことが一要因(ビッグバジェットだしね)。と同時にそれは本家「This Is America」の曲単体としての弱さを浮き彫りにしているともいえる。ラッパーとしてはもっと言葉を詰め込みたいトピックでもあるだけに、やっぱりビデオにメッセージ性を全部託してしまった本家と比べると消化不良の感は否めない。

この日は映画を二本鑑賞。まずはラリーが題材である『OVER DRIVE』。

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ただでさえモータースポーツが題材となる映画自体が少ないのに、その中で「いいな」と思える作品は少ないのが実情。この映画はそれなりに頑張ってはいた。でもやっぱり役者陣の実力なのか、はたまた演出の仕方なのか、とにかく「ザ・邦画」なセリフ回し・キャラ設定・展開に辟易。最も恐れていた事態は避けているけれど、それでも万人に胸を張ってお勧めできる作品ではない。

そして大本命『万引き家族』。

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常に「家族」をテーマに作品を作ってきた(といっても全作品見ているわけではないが)是枝監督の、まさに総括となるような一大作品。素晴らしかった。『フロリダ・プロジェクト』と対比すると何か見えてくることがありそうなので、時間見つけて何か書こうと思う。

土日は帰省して旧友にあったりしてたので、あまりここに書くようなことはしてない。母校の授業公開に行って高校生気分を味わったり、地元の祭りに行ったりしてた。休んだ。

↓最後に今週触れた作品のリスト↓

<音楽>

The Beatles『Sgt. Peppers Lonely Hearts Club Band』(1967)

CHAI『わがまマニア - EP』(2018)

Go Go Penguin『A Humbrum Star』(2018)

Junior Boys『Last Exit』(2004)

MALIYA『ego』(2018)

Ne-Yo『GOOD MAN』(2018)

serpentwithfeet『soil』(2018)

Snail Mail『Lush』(2018)

Survivor『Survivor』(1979)

Zaytoven『Trapholizay』(2018)

陰陽座『覇道明王』(2018)

ラストアイドル『君のAchoo!』(2018)

<映画>

OVER DRIVE』(2018)

万引き家族』(2018)

今週の事々(2018/06/04~10)

月曜日。ぼくが一番好きなおばさんこと土岐麻子の新譜『SAFARI』が素晴らしい。

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この人の音楽は「シティ・ポップ」という名前通り都市がテーマなのだけれど、それをサバンナに例えてしまう飄々とした感じがあって好き。

auマンデイということでTOHOで映画を二本鑑賞。『友罪』『デッドプール2』。前者は劣化版『怒り』といった感じで(取り扱っているテーマは微妙に異なっているが)イマイチ乗れず。話を詰め込みすぎて消化不良感。後者はもう好き勝手やり放題。レイトショーでかなり眠かったので全部理解できたかと言われるとビミョーなんだけども、楽しめたのは確か。

火曜日。どこかのレイムなダンサーがアップした「This Is Japan」が大炎上。トレンド入りまでしてたのはさすがに驚いた。一番だめだなあと思ったのが炎上したのが原因で本人たちが動画を削除したこと。そんなすぐ削除しちゃうような作品なら最初から世に出さなければよかったのに。もう何から何までダメダメだ。

これに怒ったItaqが出したこの曲は良かった。

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でももともとの曲は歌詞は全く鋭くないというか、映像込みで深読みさせるつくりだからこれもこれでちょっと違う気もする。

アトランタのLil Babyのアルバムが良かった。ありがちなトラップ系なんだけど、メロディやフロウが他のMCに比べてよく練られている印象。

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この日はRYKEY、仙人掌、Crack Brothersというものすごいメンツを連続して聴いたら頭が完全にやられてしまった。中でもCrack Brothersは大大傑作。

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FEBBが生前手掛けてきた多くのプロジェクトがこれからも世に出ていくらしく、楽しみであり、哀しみでもある。

フリースタイルダンジョン」、ニガリが100万円獲得。Lick-Gからの間隔が短いからっていうのもあるかもしれないけど、ちょっと驚きだよね。でも、ニガリぐらいのポテンシャルさえ持っていれば般若までは行けるくらいのハードルでもいいっちゃいい気がする。逆に言うと初代モンスターが鉄壁すぎた説。

水曜日。A$AP Rocky『TESTING』からSkpetaとの「Praise the Lord」のMVが公開されてた。

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この曲アルバムの中でもお気に入り。シンプルにノリがいい。

再結成して10年ぶりのアルバムだというLight This City『Terminal Bloom』がよかった。

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ハードコア臭もほのかに香るハイテンションなメロディックデスメタル。こういうバランス結構好み。

物凄く今更だけどJ. Coleの『KOD』を聴いた。

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どうやら今年は今のところ彼が一番間違いないことを言ってるっぽい。Lil Pumpとの対談をしたりとか、行動がいちいちかっけえんだよなあ。プロデュースも全曲本人とは恐れ入ったなあ。

この日のアトロクは「超・プロテストソング特集」。個人個人にとってプロテストソングである曲を集めたというこの本は絶対に面白いし、絶対買う。日比アナの乃木坂の話も素晴らしかった、本当に。

超プロテスト・ミュージック・ガイド (ele-king books)

超プロテスト・ミュージック・ガイド (ele-king books)

 

木曜日。無事に就活が終了。うれしさと感謝と緊張。

二人のバイリンガルラッパーがともにやばすぎるトラックをドロップ。

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MIYACHIは独特すぎる言語感覚がものすごくくせになるし、AKLOZORNと一緒にパンチラインを量産してる。「東京オリンピックむしろ俺を運べRunners」って。やばい。字面から字面以上の想像を掻き立てるというのがリリカルさの指標の一つだと思うんだけど、そのお手本みたいなライン。ZORNはライムがすごい。

金曜日、この記事を書いたところ、ZORNのオフィシャルアカウントにリツイートされ結構伸びた。ありがたい。

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jjjとKID FRESINOによる、FEBBにささげる一曲が公開された。

若い人の死はやりきれないなあやっぱり。

 土曜日。ろくでなし大学教授10人が合法ドラッグ撲滅に奔走するイタリアのコメディ映画『いつだってやめられる10人の 怒れる教授たち』(2017)鑑賞。コメディとしての破壊力がなかなか。劇場で大きな笑いが起きてるの聞くのはいいなあ。

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 日曜日。Kanye West3連発最後の一撃、KID SEE GHOSTSを聴いた。これも7曲という短いアルバムで、まさか3週連続リリースを見越して「777」を狙ったのか?なんて思ったりして。この3作品の中ではPusha T『DAYTONA』が一番好きです。ジャケットの問題はさておいて。

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Drakeとのビーフもひとまず休戦宣言。

CHVRCHESの新譜もすごく良かった。

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ここまでド直球のポップスを聴いたのは久々。でも隅々まで好きのないサウンドで圧倒される。

Jamie Isaac『(4:30) Idler』はリズム的な冒険も冴えわたるSSWの傑作。

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最近音楽ばっかり聴いているので、来週は映画とかラジオとかにも割ける時間が増えればいいなあ。最後の夏休み、最後の3週間を満喫せねば。

↓最後に今週触れた作品のリスト↓

<音楽>

AKLO『MIXTAPAS - EP』(2018)

At the Gates『To Drink From the Night Itself』(2018)

Bleeding Through『Love Will Kill All』(2018)

Burn The Priest『Legion: XX』(2018)

CHVRCHES『Love Is Dead』(2018)

Crack Brothers『03』(2018)

Hecate Enthroned『Dark Requiems... and Unsilent Massacre』(1998)

Iron Maiden『Dance of Death』(2003)

J. Cole『KOD』(2018)

Jamie Isaac『(4:30) Idler』(2018)

KANA-BOONアスター - EP』(2018)

Kataklysm『Meditations』(2018)

KIDS SEE GHOSTS(Kanye West & Kid Cudi)『KIDS SEE GHOSTS』(2018)

Light This City『Terminal Bloom』(2018)

Lil Baby『Harder Than Ever』(2018)

LUCKY TAPES『22 - EP』(2018)

MINMI『Identity』(2018)

RYKEY『John Anderson』(2018)

Shawn Mendes『Shawn Mendes』(2018)

SUSHIBOYS『WASABI - EP』(2018)

仙人掌『Word From... - EP』(2018)

土岐麻子SAFARI』(2018)

THE BLUE HEARTS TRIBUTE HIPHOP ALBUM 終わらない歌』(2018)

<映画>

友罪』(2018)

デッドプール2』(2018)

いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち』(2017)

<書籍>

宇野常寛『若い読者のためのサブカルチャー論講義録』(2018)

AKLO「FUEGO feat. ZORN」、ZORNのバース分析

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「A to Zツアー」で全国を回ることが発表されているAKLOZORNが、昨日の夜コラボ曲「FUEGO」を発表。

"FUEGO"とはスペイン語で「火」の意。両者ともバース内では自身を火に例えたセルフボーストをこれでもかという程に畳みかけている。

俺のLiveに行けば日サロに行くよりも焼ける
SexyなLadies 知ってるみたいでやたら薄着だぜ
いつも俺が居ればSummer遠慮なし皆Turn Up
東京オリンピックむしろ俺を運べRunners

AKLOのバースのシメの4小節なんかは素晴らしい。

もちろんAKLOのバースもこの通りリリックはもちろんライムやフロウも一級品なんだけど、やはり言うべきかZORNのバースは韻の連打がすごい。ということでEminemに続いて2度目のライムスキーム分析。

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このバースを分析していて驚いたのは、5文字(5音節)以上の韻を繰り返し踏んでいることはもちろん、それを次のスキームに持ち越すということをかなり意識してやっている点。

画像の中の黒い直線は4節ごとの区切りなのだが、第1区画のピンクの塊が第2区画のところに出てきたり、第2区画の黄色い塊が第3区画に出てきたりと、非常にテクニカル。一聴しただけだと「ケツできれいに踏んでるな」ということしかわからないんだけど、じっくり読むとそういうことをやってたりする。

そしてZORNはバースの入りで持っていく力がすごい。「ないところ」「台所」「火事の元」「(小)さい炎も」で踏んでいるだけじゃなくて、「マッチ一本」と「あん時の」でも踏んでるから3行目4行目はほぼ12文字完全韻を構成してる。

あとすごいカジュアルなんだけどかっこいいのが「来る」「クール」「フーフー」・・・と続くところは小節をまたぐ形ではっきり発音されてるからグルーヴィー。

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後半はまたまた長めの韻が目立つものの、1~3文字の短い韻がその間を縫うようにして踏まれていることに気づく。

第3区画は「生卵」と「変わっちゃうかも」という少々怪しげな韻でありながらも、3連のフロウの中に「a」の音を効果的に入れることで推進力を保っている。

それはシメの第4区画でも同じことで、「(地球温暖)化の主原因」「(今)夜のステージ」だけかと思いきや緑色の下線で示した「ao」の韻が細かく入っている。口に出してラップしてみるとよくわかるんだけど、これがあるのとないのとでは耳障りが大きく異なっていたはず。最後まで抜かりない。

 

リリックの内容的にも、「火事の元」「119」「地球温暖化」「環境省から呼び出し」という火や熱さに関したワードがポンポン入っていて想像力が掻き立てられる。やっぱりZORN、とてつもない才能の持ち主である。

今週の事々(2018/05/28~06/03)

月曜日。ゆるめるモ!のベスト盤『音楽よ回れ!! MUSIC GO ROUND ~ゆるBEST!~』を聴いた。一番食らったのは「私へ」のなかの「私の取り扱い説明書 勝手にやり取りしないでよ」という一節。

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今更ながらEspeciaのデビューフルアルバム『GUSTO』(2014)を聴いた。良い。端的に言って良すぎるぞ。

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そして、これまでおそらくプライベートやイベント等では親交の深かったtricotの中嶋イッキュウとDALLJUB STEP CLUBが、ついに曲で共演。彼女のブランドSUSUの限定ショップのコンセプトソングとな。かっこいい。

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火曜日。今バトル界隈で大人気のONO-Dの音源がSoundcloudにあったので聴いてみた。

 NiiSANのも。二人ともめちゃくちゃイケてる。多分ぼくが知らないだけでもっともっとイケてるMCっているんだろうなあ。

BiSHの新曲「Life is beautiful」は正直言ってかなり期待外れ。

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ある意味「オーケストラ」以降というか、いわゆる「エモい」曲を得意ジャンルとして勢力を伸ばしてきた彼女たちだけれど、ここまでくるとBiSHでやる意味は皆無なのでは。どこか危険なほどに「刺さる」曲を作ってきたのに、この曲はMVも含めすべてが「安全」すぎる。アルバム『GUERRiLLA BiSH』以降はこの傾向がかなり顕著で、少し心配。

僕が現在唯一リアルタイムで追っかけている永椎晃平星野、目をつぶって。』の最新刊二つをまだ読んでなかったので読んだ。

 段々と感情のぶつかり合いのカタルシスがなくなってきた気もするけど、まあここまで来たら惰性で読み続けよう。

乃木坂46西野七瀬星野みなみ欅坂46渡辺梨加の写真集・フォトブックをまとめ買い。中でも渡辺梨加の『饒舌な眼差し』は良い。

欅坂46 渡辺梨加 1st写真集 『饒舌な眼差し』

欅坂46 渡辺梨加 1st写真集 『饒舌な眼差し』

 

 圧倒的な美しさ、そしてバラエティで見せる寡黙ながら無邪気な可愛さ。それがギリシャという「美」の国で光り輝いている。中でもお団子にして子供たちと戯れている写真はもう何もかもが完璧だ・・・。三つ編みも捨てがたいけど。

祝・ビルボード首位、というわけでもないけれど前から興味のあったBTSを聴いてみた。本格エレクトロ・R&B・ヒップホップって感じでめちゃよい。

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フリースタイルダンジョン」、ニガリ旋風が止まらない。呂布カルマ戦は二人とも筋を通しながら細かいライミングでラップを作り上げてく名勝負だった。それでもやっぱチャレンジャー気質のニガリが一歩上手だったか。崇勲は下手に間を空ける癖がついていてしまって、正直最近はうだつが上がってないご様子。このままだとこないだJAKEに言われてた「スキル磨くの諦めたおっさん」になりかねない。

 水曜日。けやき坂46のアルバムから1曲MV公開に。

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一人一人の名前とか番組と下での振る舞いを知ってたらもっと楽しめるんだろうなあと思う反面、そう思わせてしまった時点でアーティストという本業の敗北なような気もする。でもかっこいい。

MC松島のこのツイート、まさに我が意を得たりといった感じ。1文字2文字でカジュアルに踏めばいいのに、というMCはたくさんいる。特にフリースタイル界隈。

 木曜日。AKLOとANARCHYのコラボが実現!

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ANARCHYってAwichとも曲やってたりして、バリバリ現役のスキル持ってるのすげえよなあ。

5月31日ということで2014年作品を消化。ふくろうず『マジックモーメント』がサイコー。

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the pillowsのカバー「ハイブリッドレインボウ」もステキである。

金曜日。『13の理由 シーズン2』(2018)を見終わった。

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止まらないいじめの連鎖。正直今後も続きそうな終わり方だったけど、これ以上は見たくないと思う、今は。いわゆる「ハッピーエンド」で終わらないというのがこの問題の核心をついているわけだけどもね。

Kanyeのアルバムリリースで世間はお祭り騒ぎ。ここぞとばかりに、溜め込んでいたビッグな新譜を一気に消化。まずはA$AP Rocky『Testing』。

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相変わらずイケイケ。最後の曲「Purity」のFrank Oceanもキレキレで素晴らしい。この曲だけでも聴く価値があるのでは?

そしてPusha TとKanyeのアルバム、両方聴いて思ったのだけれど、やはりクリエイターとしては彼は間違いなく傑物である。自分が蒔いた種(数々の暴言失言)をネタにしてセンセーショナルなリリックを書きつつ、トラックは彼らしさを存分に出した素晴らしい出来。もちろん賛否はあるだろうけど、そのような論議を常に自分の周囲で起こし続けているというのはやはり一つの才能。

土曜日は、仲間とBBQ。それ以外はなーんにもしなかった。

日曜日。Genaktionさんのヒップホップ・コミュニティ・セッションに参加。このような集まりごとに参加するのは初めてで緊張したけれど、結果的にすごく有意義な時間になってよかった。普段このような意見を交換する相手がいないぼくのような人間にとっては宝物のような時間だった。次回参加する際は自分の意見も述べれる要に思考を深めておかなければ。

↓最後に今週触れた作品のリスト↓

<音楽>

Ab-Soul『These Days...』(2014)

Amorphis『Queen of Time』(2018)

A$AP Rocky『Testing』(2018)

Bazzi『COSMOS』(2018)

Big L『Lifestylez Ov Da Poor and Dangerous』(1995)

Black Thought『Streams of Thought - Vol.1』(2018)

BTS『LOVE YOURSELF 轉 'Tear'』(2018)

Dorothy Little Happy『STARTING OVER』(2014)

Especia『GUSTO』(2014)

Five Finger Death Punch『And Justice for None』(2018)

FRank Logun『WEAPON X - EP』(2018)

Gucci Mane & Young Thug『The Purple Album』(2015)

Jinmenusagi『LXVE-業放草-』(2014)

Kanye West『Ye』(2018)

LEON a.k.a. 獅子『BEAT TO DEATH -EP』(2018)

Pusha T『DAYTONA』(2018)

Styles of Beyond『2000 Fold』(1998)

ふくろうず『マジックモーメント』(2014)

ゆるめるモ!『音楽よ回れ!! MUSIC GO ROUND ~ゆるBEST!~』(2018)

<漫画>

永椎晃平星野、目をつぶって。』10~11巻(2018)

<ドラマ>

『13の理由 シーズン2』(2018)

<書籍>

西野七瀬 1stフォトブック わたしのこと』(2018)

渡辺梨加 1st写真集 饒舌な眼差し』(2017)

星野みなみ 1st写真集 いたずら』(2018)

ラッパー / ヒップ・ホップアーティストとしてのマイク・シノダ(前編:Linkin Park編)

Linkin Parkのボーカリストチェスター・ベニントンの自殺という悲劇からもうすぐで1年がたとうとしている。

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彼の死後もLinkin Parkは解散はせず、これからも活動を続けていくとみられる。追悼ライブでは多くのゲストが彼の歌声を引き継ぎ、新曲「Looking for an Answer」も披露された。しかし、バンドとしての今後の活動は不透明なままで、ただ続いていくだろうということだけが分かっている状態だ。

そんな中、精力的に創作活動をしているのがLinkin Parkのリーダー的存在、Mike Shinodaである。アルバム『Post Traumatic』が6月15日にリリースされるのに先立ち、現在6曲が先行公開されている。今回はそんな彼にフォーカスを当て、彼のこれまでの創作活動を総括したいと思う。特にヒップ・ホップ的側面における彼の功績・活躍はあまり語られることが少なかった。彼のリリックからヒップ・ホップ(の特に歴史的側面)とのつながりを見出し、ヒップ・ホップ史の中にMike Shinodaというアーティストを位置づけようとするのが、本稿の目指すところである。

この前編では、Linkin Parkというロック・バンドの中でMike Shinodaがラッパーとしてどのように活動してきたのかを振り返る。そのため、前編では作曲家としての彼の功績を語ることはしない。続く後編では、Linkin Parkの外の世界で、彼がラッパー / ヒップ・ホップアーティストとしてどのような活躍をしてきたのかを振り返る予定だ。

 

 私事になるが、ぼくが音楽という文化に真剣に向き合うきっかけになったのがLinkin ParkのライブDVD『Live in Texas』が近所のゲオで流れていたことがきっかけである(と、記憶している)。ヘヴィなギターリフとチェスターの激烈なシャウトだけで中学生の少年を熱狂させるには十分であったが、彼らのサウンドにはそれにさらにターンテーブリスト・Joe HahnのスクラッチとMike Shinodaのラップが加わっていた。この刺激的な音楽にぼくは夢中になったのだ。

確かに、基本的にLinkin Parkの楽曲内ではMike Shinodaのラップは「綺麗な歌の添え物(©R-指定)」である。別にこれが悪いことだとは思わない。彼のラップの小気味良さは楽曲のキャッチ―さに拍車をかけ、曲の推進力を大きく高めているといえる。事実、2nd『Meteora』(2003)は最大のヒット作であると同時に、彼のラップの割合が最も高いアルバムでもある。

しかし、ラップの割合が大きく減退した3rd『Minutes To Midnight』(2007)以降も、Linkin Parkのアルバムには一貫して彼のラップを大々的にフィーチャーした「ソロ曲」とでも呼ぶべき楽曲群が収録されている。これらの曲は彼にとって、「綺麗な歌の添え物」ではなく「オリジナルなMC」であることを証明し続ける旅であった。彼はバンドの一員でありながらも、ヒップ・ホップの先人たちへの敬意を示すことによって正当性を確保しながら、いちMCとしての矜持を保ち続けてきたのだ。

これ以降は、そのような曲を個別に取り上げ、Mike Shinodaとヒップ・ホップのつながりを紐解いていく。

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これはデビュー前のEP『Hybrid Theory』に収録されている曲だが、この中で彼はこうラップしている。

In a time when rock hip-hop rhymes are childish
You can't tempt me with rhymes that are empty
Rapping to a beat doesn't make you an MC
With your lack of skill and facility
You're killing me
And a DJ in the group just for credibility
I heard that some of you are getting help with your rhymes
You're not an MC if someone else writes your lines
And rapping over rock doesn't make you a pioneer
'Cause rock and hip-hop have collaborated for years

ラップロックのライムは子供じみてる
空虚なライミングには俺はそそられない
スキルも才能もないまま、ビートに合わせてラップするだけじゃラッパーにはなれない
やめてくれ、しかもグループにDJがいるのは「らしく」見せるためだろ
歌詞を書くのを手伝ってもらってると聴いたが、他人が歌詞を書くならお前はラッパーじゃない
そしてロックの上でラップしてもパイオニアにはなれやしないのさ
だってロックとヒップ・ホップは長きにわたってコラボレーションしてきたんだから

Hybrid Theory。これが彼らの初期のバンド名であり(類似した名前のユニットが存在したために改名)、デビューEP、そしてのちのメジャーデビューアルバムのタイトルでもある。「Hybrid」という単語を辞書で引けば、「混成」「交配種」という意味が出てくる。英語ネイティブ話者ではない筆者のいささかアクロバティックな解釈をすると、この単語には「何か異種のものを掛け合わせ、何か新しいものを『生成』する」という意味があるのではないだろうか。その時期に乱立していた「ミクスチャー・ロック」がただロックの上にラップを乗せただけの代物であったのに対し、彼らは最初から新しい音楽を作り出すことを目的としていたのだ。

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同じく初期の楽曲、そしておそらくMike Shinodaのラップスキルがが最もキレているLinkin Parkの曲がこれだ。"numerology"、"telekinetic psychology"などビッグワードを畳みかけながらもタイトなライミングをこれでもかというほどドロップしている。2枚目の『Meteora』(2003年)までは意図的にFワードを避けてきた彼らだが、最初期のこの曲では珍しく「bullshit」とラップしている。

1stのリミックスアルバム『Reanimation』(2002年)では、既存の曲の踏襲ながら新たにバースを書き直している曲が散見される。

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中でもヒップ・ホップ色が強いこの曲が白眉である。このアルバムにはのちにコラボレーションを行うターンテーブリスト集団X-EcutionersやThe RootsのBlack Thought、西海岸アンダーグラウンド・ヒップ・ホップ界の重鎮Evidence、NY出身のヒップ・ホップデュオ、Organized KonfusionのPharoahe Monchなどなど、ヒップ・ホップ畑からも錚々たるメンツが参加しており、彼らの越境性が伺える。

このように、Linkin Parkとヒップ・ホップ界の交流はこの後もずっと続いていくこととなる。Jay-Zとのマッシュアップ・アルバム『Collision Course』(2004年)は言わずもがなであるが、その後もBusta Rhymesとシングル「We Made It」(2008年)を発表したり、アルバム『The Hunting Party』(2014年)内の楽曲「Guilty All The Same」にはなんと御大・Rakimが参加。最新アルバム『One More Light』(2017年)の「Good Goodbye」にはPusha TとStormzyが参加している。

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いわゆる「ラップ・ロック」というくくりでシーンに登場したバンドの中で、これほどまでに多くの「本職」の面々と共演しているバンドもいないのではないだろうか。Mike ShinodaはJoe Hahnと共にアートへの造詣も深く、グラフィティ作品も多く手掛けていることからも彼らの文化への理解が伺える。このような理解がこのようなコラボレーションを実現に導いたのかもしれない。

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少し話題が脱線したが、個々の曲の紹介に戻る。続いては2nd『Meteora』に収録されている「Nobody's Listening」。

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ここまで触れてこなかったが、彼は日系3世である(この件については後編で大きく取り上げる)。そんな彼のルーツが垣間見える尺八の音のサンプリングトラックがクールである。
Yo, peep the style and the kids checking for it
The number one question is, how could you ignore it?

 ここではJay-Z「Brooklyn's Finest」のラインを引用しながら、自信ほどのスキル程がありながらシーンから無視(レッテル貼り)をされることに反発している。

3rd『Minitues to Midnight』(2007)の「Hands Held High」、4th『A Thousand Suns』(2010)は彼のラップのポリティカルな側面がよく伝わる2曲である。

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政治家や権力者が弱者を抑圧するという社会の不合理を痛烈に批判しているこの2曲は、ビートのスタイルこそ真逆なものの、根底にある怒りの温度は保たれている(後者ではPublic Enemy「Bring the Noise」のリリックが引用されている)。

そして同じく4th収録曲「When They Come for Me」は、変わり続けることへの誇りと変わらないことを望むヘイターたちへのディスが炸裂する名曲となっているが、ここでは過去のレジェンドたちに敬意を持っていることがよくわかるこのラインを引用したい。

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Lauryn said money change a situation
Big said it increase the complication
Kane said "Don't step. I ain't the one."
Chuck said that Uzi weigh a motherfucking ton
And I'm just a student of the game that they taught me
Rocking every stage in every place that it brought me

Laurynは言った、「金じゃ何も変わらない」(=Lauryn Hill「Lost Ones」)
Bigは言った、「金は問題を増やす」(=The Notorious B.I.G.「Mo Money Mo Problems」)
Kaneは言った、「踏み込んでくるな、おれはそういうんじゃない」(=Big Daddy Kane「Ain't No Half Steppin'」)
Chuckは言った、「ウージーはクソ重たいぜ」(=Public Enemy「My Uzi Weigh a Ton」)
俺は彼らが教えてくれたこのゲームの生徒にすぎない
全てのステージをロックするのさ

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この曲においてもThe Notorious B.I.G.の「Who Shot Ya?」からの引用で正統性をアピールしながらも、いかに自分がオリジナルなMCであるかをラップしている。

このように、Linkin Parkにおける彼のラップというのは、言ってしまえば「いかに自分がオリジナルでリアルなMCであるか」の主張にしか過ぎない。しかし、彼にはそうせねばならない事情があったのであろう。ヒップ・ホップの世界ではマイノリティであるアジア系であり、しかも当時ヒップ・ホップの「倒すべき敵」であったニュー・メタルのシーンから登場した彼には、このような証明の反復が必要不可欠であったに違いない。これほどヒップ・ホップ、ひいてはラップという表現方法に情熱を注いでいるロック・バンドのメンバーを、ぼくは他に知らない。賞賛に値すると、ぼくは思う。

続く後編(いつになるかはわからないけれど)では、彼のソロプロジェクトであるFort Minorや彼のレーベル:Machine Shopについて書けたらいいと思っている。しばしお待ちを。

今週の事々(2018/05/21~27)

月曜日。謎の背中の痛み。おそらく寝違えたんだろうけど、しんどかった。

ユーザーイリュージョン―意識という幻想

ユーザーイリュージョン―意識という幻想

 

 2016年の「ライムスター宇多丸ウィークエンドシャッフル:初夏の推薦図書特集」において推薦されていたものを購入し、約2年の月日を経てようやく読了。意識の話をするために<情報><エントロピー>の話から入り、最終的に哲学や政治学の話にまで展開する、めくるめく大冒険の書。めちゃんこ面白かった・・・。この本4200円もしてたんだ。よく買ったなあ。

火曜日。今年新譜も出ていたPRhymeのデビューアルバムを聴いた。

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渋い~。

この日の「フリースタイルダンジョン」、久々にみたMCニガリの調子がバツグンだった。裂固を文字通り「撃破」。

水曜日。なんだかすごく疲れた一日で、帰宅してへとへとの状態で半分寝ながら『007は二度死ぬ』(1967)を鑑賞。だから全然頭に入ってこなかったけど、やっぱトヨタ2000GTは美しい。

あと日大アメフト部の問題について少し思うことが。「記者会見やばすぎ」みたいなツイートがぼくのTLにも流れてきたのでちょっと見たんだけど、別にこれほどのことをした(と言われている)悪人なわけで、素直に謝ると思ってる人達が逆に純粋すぎやしないか。こんなやつにいちいち怒り心頭してたらこっちの身が持たないよ、というのは現代人として肝に銘じておくべきかもしれない。もちろん怒ることを放棄することはそれはそれで危険なことなのだけれど、怒りによって自分の幸せすら放棄することになるのは割に合わない気もするんだよなあ。

 木曜日。UKのシンガーソングライター、James Bayの新作『Electric Light』が良い。フジロックに来るらしい。行きたい行きたいといいつつ今年もいかないんだろうなあ。

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そしてついに『13の理由』シーズン1見終わった。あそこで完結しても全然よかったのに、シーズン2って完全にこの話の続きなんだね。ちょっと拍子抜け。

それにしても、何度も目をそらしてしまうような辛い内容のドラマだった。悪いことがたまたま立て続けに起こって、あたかも自分が世界から不必要とされていると考えてしまうという(しかも10代で)のは決して我々の日常から切り離された虚構じゃないし、実際ぼくの周りでも起こっている。このようなドラマが社会現象を起こしている現状は喜ばしいことだと思う。

金曜日。ストレイテナーの新譜『Future Soundtrack』が良かった。すごい有名なバンドなのにこれまで聴く機会に恵まれず、今回初めてだったんだけどいいバンド。いわゆる記号的な「ロックサウンド」に終始することなく、きちんと開かれたサウンドで聴いていて爽快。

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こういうバンドが生き残っているのはよくわかる。

散髪をし、『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』(2017)を鑑賞。

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まるで『ライフ・イズ・ビューティフル』、『ルーム』を見ているかのような感覚。大人にとっての地獄ですら、子供は天国に変えてしまう。そんな残酷なまでの無邪気さを感じられる一本。

土曜日。現在Linkin ParkのMike Shinodaについての特集記事を書こうと思っていて、それの下準備も兼ねてStyles of Beyond『Reseda Beach』(2012)を聴いた。

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スキルフルなラップが堪能できる良盤だった。ほかの作品もいずれチェックするつもり。

DrakeとPusha Tのビーフが結構大々的。金曜発売のアルバムに速攻で返すDrakeがすごい。

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その一方ではJ.ColeとLil Pumpが対談したりと、ピースな雰囲気が漂ってる場所もあったりして、おもしろい。

そして『孤狼の血』を鑑賞。

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昔の(もはや捨て去られた)価値観で生きる老兵のところに新兵がやってきて、バディを組みながらやがてその「血」を継承していくというお話。役所広司の暑苦しいくらいの熱演、松坂桃李の危うさ、そして脇を固める信頼に足るキャスト陣、おびただしい暴力・暴言の数々、どこをとっても『アウトレイジ』にひけをとらない、ともするとそこすら超えてきてしまっているような迫力。いやー素晴らしい!

 日曜日。Dos Monosという日本のヒップ・ホップクルー、初見だったんだけどめちゃかっこいい。端的に言ってイルだ。

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MVもステキすぎる。

F1世界選手権第6戦モナコGPは、モナコの女神に一度は見放された男・リカルドが彼女をもう一度惚れさせ、究極の我慢大会を制し見事優勝。

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その後、インディ500というぼく自身の究極の我慢大会(眠気に対する)が勃発。

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佐藤琢磨ダニカ・パトリックエリオ・カストロネベストニー・カナーンなど役者がどんどん脱落していく中、最後に優勝をもぎ取ったのは常に冷静沈着だったウィル・パワー。悲願のインディ500初優勝。おめでとう。今からDNF氏のレポートを読むのが楽しみだ。

↓最後に今週触れた作品のリスト↓

<音楽>

The Beatles『Rubber Soul』(1965)

Blackalicious『Nia』(1999)

Blu & Nottz『Gods in the Spirit, Titans in the Flesh』(2018)

Boogie Down Productions『Sex and Violence』(1992)

Charlie Puth『Voicenotes』(2018)

Dimmu Borgir『Eonian』(2018)

Edda『ねごとの森のキマイラ - EP』(2018)

Freddie Gibbs & Madlib『Piñata』(2014)

Hoobastank『Push Pull』(2018)

Jarrod Lawson『Jarrod Lawson』(2014)

James Bay『Electric Light』(2018)

MC Paul Barman『Echo Chamber』(2018)

MC松島『ODOTTEIRUNE』(2018)

Patrick Paige II『Letters of Irrelevance』(2018)

Parkway Drive『Reverence』(2018)

Parquet Courts『Wide Awake!』(2018)

Playboi Carti『Die Lit』(2018)

PRhyme『PRhyme』(2014)

Riot V『Armor of Light』(2018)

Schoolly D『Schoolly D』(1986)

Styles of Beyond『Reseda Beach』(2012)

Tee Grizzley『Activated』(2018)

TWICE『What is Love? - EP』(2018)

The War On Drugs『Lost in the Dream』(2014)

XamVolo『A Damn Fine Spectacle - EP』(2018)

韻踏合組合『NOW』(2014)

小袋成彬『分離派の夏』(2018)

ストレイテナー『Future Soundtrack』(2018)

東京弐拾伍時『TOKYO 25:00』(2015)

万寿『kazane』(2018)

<映画>

007は二度死ぬ』(1967)

『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』(2017)

孤狼の血』(2018)

<ドラマ>

『13の理由 シーズン1』(2017)

<書籍>

トール・ノーレットランダーシュ『ユーザーイリュージョン 意識という幻想』(2002)

今週の事々(2018/05/14~20)

月曜日。就活のついでにヒューマントラストシネマ有楽町にて『私はあなたのニグロではない』(2016)を鑑賞。

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決してドキュメンタリーとしてとびぬけて出来が良い作品というわけではなかったけれども、こういった問題に少しでも興味があるならば必ず見に行くべき作品だ。怒りと無力感に満ちた90分。エンドロールのKendrick Lamar「The Blacker The Berry」が耳にこびりついて取れない。

香取慎吾×5lack×Chaki Zuluという恐ろしすぎるタッグによるBMWのコンセプト・ムービーが登場。「新しい地図」、本気だ。

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さらに、Netflixオリジナルドラマ「13の理由」のシーズン2公開に合わせて、Creepy Nuts、カネコアヤノ、ぼくのりりっくのぼうよみが「意見楽曲」を公開。これが真の「PR」だよなあ。MCU作品に対して全く愛情のない(ように見える)ラッパーたちがきもいコメントを言っている動画とはレベルが違う。にしてもなぜ、シーズン1からこういう宣伝を打たなかったのだろう。シーズン1後の反響が良かったのか。後手に回ってない?

そしてこの日は本を3冊読了。決して一気に読んだわけじゃなくて、何冊も並行して読んでいるからこうなる。中でも日本SF作家クラブ編『日本SF短篇50 I』が面白かった。早いところ続編を買って読もう。第1巻は1963~1972年の10作が載っているのだけれど、特に面白かったのは石原藤夫「ハイウェイ惑星」、星新一「鍵」、荒巻義雄「大いなる正午」、半村良「およね平吉時穴道行」。

 火曜日。ミュージック・マガジンでも取り上げられていたベランダ『Anywhere You Like』がすごく良かった。

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水曜日。『6歳のボクが、大人になるまで。(原題:Boyhood)』鑑賞。12年間も同じ役者を撮影し続けた、他に類を見ない手法で製作された一本。特に主人公は6歳~18歳を切り取っていて、人生最大の激変期をカメラに収められているという貴重な例。声変わりの瞬間とか鳥肌立ったし。ストーリーもいい感じに出会いと別れがあったり、いい感じに危うい瞬間があったりとか、2時間45分なのに全然飽きずに見れた。

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木曜日。今度、Genaktionさんのコミュニティ・セッションに参加することにしたので、『Hip Hop Anti-GAG Magazine Vol. 1.5』のディスクガイドを聴き進めてる。この日聴いたAtmosphere『Overcast!』(本で紹介されているのはEPの方だけど)、すげえかっこよかった。

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当日までに聴ききれるか・・・?

EVISBEATSのニューアルバム『ムスヒ』は何度も聴きたくなるような温かさに満ちた作品。これほどまでにウォームな作風って日本だけじゃなくて世界見渡しても稀有な存在なのでは。

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最近Ono-D(旧:Lil Ode)のバトル何回も見ちゃう。天才の匂いがするMCだ。音源聴きたい。その辺のバトルMCみたいにバトルで止まってほしくない。

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あと、この日の「アフター6ジャンクション」、「現代のブラックパワー特集」はすごく良かった。都甲幸治さんの「ブラックカルチャーはお勉強じゃない。ブラックカルチャーはファッションじゃない。」という言葉に強く共感。ヒップ・ホップはただのおしゃれな音楽じゃねえんだぞ、と。自分を肯定し鼓舞するための音楽なんだよ。

金曜日。KOPERUの『大阪キッド』をいまさら聴いた(書き忘れてたけど今月は「2014年特集」なので)。やっぱりラップがうまい。そしてDREAM BOYS印なのか音がいい。楽しく最後まで聴けた。去年のISSEIとのアルバムまだ聴いてないなあ。

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tofubeatsプロデュースのこの曲はやっぱりめちゃくちゃ良い。

The Beatnuts『Street Level』(1994)というアルバムがめちゃくちゃにかっこよかった。

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こんなの聴いちゃうとリアルタイムで楽しみたかったと思っちゃうよなあ。

ユニバーサルミュージックが運営するヒップ・ホップ情報サイト「HIP HOP DNA」にぼくの書いた長めの記事が掲載された。

hiphopdna.jp

Linkin Parkがすべての始まりで、メタルも大好きで、ラップ・ロックも大好きなぼくとしては、このような記事をかけたことが幸せでございます。このサイト、海外のヒップ・ホップのニュースをほぼ時差なく読むことができるので、是非皆さんチェックを。

金曜日。今週の「バナナマンバナナムーンGOLD」、ムーゴー放送(収録)だったにもかかわらず良い回だった。日村さんの「柏餅の葉っぱって食べないよね?」という母親への電話、設楽さんからもらったカエルに対する奥様のリアクションなど、聴いてて心が温まる放送だった。

土曜日。やっと『13の理由』を見始める。ぐいぐい引き込まれる。

日曜日。土曜日にしこたま飲んでしまい、半分無駄にしてしまった。最近映画館に行く機会が減ってるから、来週は2回以上行こう。決意。

勝のEP『Timeless』がよかった。こういう雰囲気を纏ったMCって実は日本にはあまりいなかったりする。

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そしてこの日は乃木坂のドキュメンタリーの特典映像をひたすら見ていたのだけれど、そんなところになんと斎藤ちはる、相良伊織の卒業が発表された。正直そこまで思い入れのあるメンバーではなかったけれど、それでも寂しいなあ。

そんなこともあって今週は「乃木坂工事中」「欅って、書けない?」「ひらがな推し」の3連チャンをぶっ通しで見た。中でも「乃木坂工事中」は日村さんのツッコミが冴えわたる良い回だった。

↓最後に今週触れた作品のリスト↓

<音楽>

Aceyalone『A Book of Human Language』(1998)

Aesop Rock『Labor Days』(2001)

All Natural『No Additives, No Preservatives』(1998)

Annihilator『Set the World on Fire』(1993)

Apathy『Handshakes with Snakes』(2016)

Arctic Monkeys『Tranquility Base Hotel & Casino』(2018)

Atmosphere『Overcast!』(1997)

Baroness『Yellow & Green』(2012)

The Beatles『Help!』(1965)

The Beatnuts『Street Level』(1994)

Binary Star『Masters of the Universe』(2000)

Cero『POLY LIFE MULTI SOUL』(2018)

Creed『My Own Prison』(1997)

EVISBEATS『ムスヒ』(2018)

Isaiah Rashad『Cilvia Demo』(2014)

KOPERU『大阪キッド』(2014)

MURO『DIGGIN’ VICTOR Deep Into The Vaults Of Japanese Fusion』(2018)

Nick Grant『Dreamin' Out Loud』(2018)

Panopticon『Panopticon - Roads to the North』(2014)

Preoccupation『New Material』(2018)

Smoke DZA『Not for Sale』(2018)

SOIL&"PIMP"SESSIONS『DAPPER』(2018)

勝『Timeless - EP』(2018)

神聖かまってちゃん『英雄syndrome』(2014)

ベランダ『Anywhere You Like』(2018)

ヤなことそっとミュート『MIRRORS』(2018)

21 Savage, Offset and Metro Boomin『Without Warning』(2017)

<映画>

私はあなたのニグロではない』(2016)

『6歳のボクが、大人になるまで。』(2014)

<書籍>

日本SF作家クラブ編『日本SF短篇50 I 日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー』(2013)

ジョン・ファーンドン『オックスフォード&ケンブリッジ大学 世界一「考えさせられる」入試問題 「あなたは自分を利口だと思いますか?」』(2017)

村瀬秀信『気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている』(2016)