なんでもかんでもはむり

書きたいものだけ書く。音楽、映画、本がメイン。

今週の事々(2020_02_10〜16)

↓今週触れた作品のリスト↓

<音楽>

Aaron Abernathy『Dialogue』(2017)
Aerosmith『Live! Bootleg』(1978)
Aerosmith『Permanent Vacation』(1987)
Affinity『Affinity』(1970)
Albert AylerGoin' Home』(1964)
Albert Ayler『New Grass』(1968)
Alex Dowling『Reality Rounds』(2020)
Asia『Asia』(1982)
BIM『NOT BUSY - EP』(2020)
A Boogie wit da Hoodie『Artist 2.0』(2020)
Chester Watson『Nebulous』(2019)
Cz TIGER『PURPLE WAVE 2』(2019)
Defiled『Infinite Regress』(2020)
Donny Hathaway『Extension of a Man』(1973)
D Smoke『Black Habits』(2020)
Electric Wizard『Black Masses』(2010)
Eric Church『The Outsiders』(2014)
Hideyoshi『Dead End Adventure』(2020)
Hop Along『Get Disowned』(2012)
Jacoti Sommes『Travel Time』(2020)
Jacquees『King of R&B』(2019)
Jenny Hval『Apocalypse, girl』(2015)
JNKMN『JNKMN NOW』(2020)
Joyce Manor『Never Hungover Again』(2014)
Key Glock『Yellow Tape』(2020)
kojikoji『127 - EP』(2020)
Laster『Het Wassen Oog』(2019)
LEX『!!!』(2019)
Lil Blood『Lil Larry from Dogtown』(2020)
lojii『lo&behold』(2020)
Mic Terror『Tall, Dark & Gangster』(2019)
Mizmor『Cairn』(2019)
MonoNeon『I Don't Care Today (Angels & Demons in Lo​-​Fi)』(2018)
New York Dolls『Too Much Too Soon』(1974)

OGF『Only Grizzly Family』(2020)

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BAD HOPと同じ川崎から出現したトリオ。リーダー(?)のSnozzzは高校生ラップ選手権にも出場していたが、最近音沙汰が無いなと思っていたらこんなイケてる感じになっていた。OGF Candeeの甲高い声によるメロディアスなフロウがめっちゃ今っぽい。リリックの内容がちょっと薄い気もするけど、これはこれでいいのかも。フロウのパッと聴きのかっこよさはひょっとするとBAD HOP以上かもしれない。

Old Man Saxon & Cer Spence『Goldman Sax』(2019)
PEAVIS『Peace In Vase』(2019)
Pouya, Boobie Lootaveli & Spock『Pouya & Boobie Lootaveli's Greatest Hits: Vol 1』(2020)
Rae Sremmurd『SremmLife』(2015)
RandomBeats & Mega Ran『Ages, Vol. 1』(2019)
Reginald Omas Mamode IV『Children of Nu』(2017)
Roberta Flack & Donny HathawayRoberta Flack & Donny Hathaway』(1972)
Ryan Lerman『Noisy Feelings』(2019)
Sarahmée『Irréversible』(2019)
Tank and the Bangas『Green Balloon』(2019)
Tom The Mail Man『Sunset Visionary, Vol. 1 - EP』(2020)
tricot『真っ黒』(2020)
VaVa『Mevius - EP』(2020)
Water From Your Eyes『Somebody Else's Song』(2019)
サイモンガー・モバイル『モバイルファンクの頂点』(2014)
108『Misson Infinite』(1996)

<映画>

ローリーン・スカファリア『ハスラーズ』(2019)

<読み物>

室木おすし『君たちが子供であるのと同じく』(2019)

今週の事々(2020_02_03〜09)

↓今週触れた作品のリスト↓

<音楽>

Akai Solo & BSTFRND『Like Hajime』(2020)
B.I.G. JOE『TENDERNESS』(2019)
Boldy James & The Alchemist『The Price of Tea in China』(2020)
Chicago『Chicago II』(1970)
CSCALE『ART SOUND BOX』(2019)
Curren$y & DJ Fresh『The Tonite Show With Curren$y』(2020)
Dan Deacon『Mystic Familiar』(2020)
Delaney & Bonnie & Friends『On Tour With Eric Clapton』(1970)

Denzel Curry & Kenny Beats『Unlocked』(2020)

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まずこのヴィデオが面白い。リークされたファイルを取り戻すためにKenny BeatsのPCの中に入っていく・・・というストーリー。1曲毎に全く作画が違うアニメーションになるのが見ていて楽しい。内容も素晴らしい。17分しかないのが本当にもったいない。MF DoomMadlibによるMadvillainyと比較して褒めている人が多いけど、それも納得。それにしてもDenzel Curryがこういう立ち位置になるとは思ってなかったな。今一番信頼できるラッパーの一人かもしれない。

Dâm-Funk『Toeachizown』(2009)
Don Toliver『Donny Womack』(2018)
EVISBEATS『PEOPLE』(2019)
Georgia Anne Muldrow『Umsindo』(2009)

Gokou Kuyt『SHAWTY CALLIN' - EP』(2019)
Hook & Nedarb Nagrom『Crashed My Car』(2020)
J Hus『Big Conspiracy』(2020)

JIN KAWAGUCHI『Cancer』(2019)

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元々へきトラハウスという最低なYouTubeチャンネルのメンバーだった彼がチャンネル解散後始めた音楽活動。88risingのドキュメンタリーに急に出てきてびっくりした。エモ・ラップからKing Gnu〜米津玄師風の楽曲まで振れ幅が大きい(芯がないとも言う)が、この志の高さは「元YouTuber」という肩書が邪魔なほど。ネクストjojiだとは言わないけども、YouTube活動の躁と音楽活動のダークさの対比がそう考えさせてしまう。同じくTwitter上でのドラえもんMAD動画で有名になったFranz K Endoも結構シリアスな音楽活動をしていたりして、躁/暗(鬱とはなんとなく書きたくない)の振れ幅というのはなにかの鍵なのか、そうでないのか。

Luxury Tax『Law』(2019)
Ness Heads『Numb』(2019)
Nino Moschella『The Fix』(2006)
Monster Magnet『Dopes to Infinity』(1995)
Pink Siifu & Yungmorpheus『Bag Talk』(2019)
Popcaan『Vanquish』(2019)

Pop Smoke『Meet the Woo, Vol. 2』(2020)

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DrakeとTravis Scottがそれぞれ昨年末にリリースした新曲を手掛けていたのがAXL Beatsというロンドン出身のドリル系の人で、Pitchforkも彼と“Brooklyn Drill”に注目した記事を出していたりと注目が集まる中、Pop Smokeの新作。昨年“Welcome to the Party”でBrooklyn Drillここにありを示したラッパーが着実にステップアップ。昨年あたりからUKのヒップホップが来てるんじゃないかなとは思っていたけど、遅ればせながらそれを実感。

Punch Brothers『All Ashore』(2018)
Randy Newman『12 Songs』(1970)
Sada Baby『Brolik』(2020)
Saigon Soul Revival『Họa Âm Xưa』(2019)
Santana『Abraxas』(1970)
ShakiraLaundry Service』(2001)
Soul Glo『The N***a in Me Is Me』(2019)
Tame Impala『Innerspeaker』(2010)
Tirzah『Devotion』(2018)
Travis Scott『Rodeo』(2015)
Travis Scott『Birds in the Trap Sing McKnight』(2016)
Vampire Weekend『Contra』(2010)
Wet Fruit『Wet Fruit』(2019)
The Who『Who』(2019)
The Wood Brothers『Kingdom in My Mind』(2020)
Yo Gotti『Untrapped』(2020)
泉まくら『As Usual』(2019)
角銅真実『oar』(2020)
スガシカオFUNKASTiC』(2010)
マリ・アンド・レッド・ストラプス『マリ・アンド・レッド・ストラプス』(1977)
吉田美奈子『Twilight Zone』(1977)

<映像>

Travis Scott: Look Mom I Can Fly』(2019)

今週の事々(2020_01_27〜02_02)

↓今週触れた作品のリスト↓

<音楽>

Aaron Dilloway『Modern Jester』(2012)
Amp Fiddler『Waltz of a Ghetto Fly』(2004)
Andy Shauf『The Neon Skyline』(2020)
As I Lay Dying『Shaped by Fire』(2019)
BRIZA『BRIZA III』(2020)
Buffalo Daughter『New Rock』(1998)
La Coka Nostra『To Thine Own Self Be True』(2016)
D'Angelo『Voodoo』(2000)
Deaton Chris Anthony『BO Y』(2019)
Dixie Chicks『Home』(2002)
Fireboy DML『Laughter, Tears & Goosebumps』(2019)
French Montana & Max B『Coke Wave』(2009)

Future of the Left『How to Stop Your Brain in an Accident』(2013)
GEZAN『Silence Will Speak』(2018)
GEZAN『狂(KLUE)』(2020)
GinuwineGinuwine…The Bachelor』(1996)

Gnome Beats『Las Formas En Flujo』(2020)
Guapdad 4000『Dior Deposits』(2019)
Helem Nejse『Pola Čovjek, Pola Jedan』(2019)
The Helpful Soul『First Album』(1969)
iCE KiD『Aquarius』(2019)
Icewear Vezzo『Drank Baby』(2020)

Jai Paul Leak『04-13 (Bait Ones)』(2019)
Jeff Parker『Suite for Max Brown』(2020)
K-Rino『Makin' Enemies』(2015)
Kacey Musgraves『Same Trailer Different Park』(2013)
Kacey Musgraves『Pageant Material』(2015),,,,,,
Kev Brown『Random Joints』(2009)
KhalilH2OP『Seid』(2020)
King Sun『XL』(1989)

Kota the Friend『Lyrics to Go, Vol. 1』(2020)
Lil Wayne『Funeral』(2020)
Los Besos『Matemática Sentimental』(2019)
Luke Bar$『GoodEvil』(2020)
Luke James『To Feel Love/D』(2020)
Me'Shell Ndegéocello『Peace Beyond Passion』(1996)

Miranda Lambert『Wildcard』(2019)
Nick Cave & The Bad Seeds『Ghosteen』(2019)
Pet Shop Boys『Hotspot』(2020)
Pulse Emitter『Swirlings』(2020)
Rahael Saadiq『Ray Ray』(2004)
Ray J『Everything You Want』(1997)
Rockie Fresh『Destination』(2019)

Russ『Shake the Snow Globe』(2020)
Smif-n-Wessun『The All』(2019)
SOB x RBE『Strictly Only Brothers』(2019)
Termanology『Vintage Horns』(2019)
Todd Terje『It's Album Time』(2014)
T3『Mr. Fantastic』(2020)
Van Hunt『On the Jungle Floor』(2006)
The War on Drugs『Lost in the Dream』(2014)
Zeebra『THE RHYME ANIMAL』(1998)

<映画>

土屋貴史『花と雨』(2019)

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最初「SEEDAがあのクラシック『花と雨』を映画化!」という報を目にしたとき、ものすごく不安になった。そして昨年公開されたANARCHYによる映画『WALKING MAN』を見て、ますます不安になった。

結論から言えば、この映画はそんな不安が不要だったことを証明している。現状考えうる中ではかなり高い水準でヒップホップ、ハスリングライフを切り取っていると思うし、ミュージックビデオ出身の監督のライティングの綺麗さも相まってかなりバチッと決まった映画になっている。

I-DeABACHLOGICとのレコーディングのシーンも、かなりリアルなやり取りがかわされていて、これは確かにSEEDAじゃなきゃ作れない映画だなと思った。

個人的には『WALKING MAN』のときよりも劇場内のBボーイ指数が高めでそこはかとない緊張感を持ちながらの鑑賞となったのも印象的だった。

クリント・イーストウッド『リチャード・ジュエル』(2019)

<読み物>

現代思想2019年12月号 特集=巨大数の世界』(2019)

タイトルだけ見て「これは絶対に面白い」と思い購入。予想的中。「巨大数」とは文字通りひたすら大きな数(やそれを生み出す関数)を研究する数学の一分野なのだけれど、その発展はインターネット上のアマチュア数学家たちによって進められてきたというのがなんとも面白い。数学という学問の発展にどれだけ寄与するかは未知数なれど、素人の好奇心が切り開いてきたという部分がすごい。ちょっと変わったところだと、数学・算術の発展が集権的国家の成立、植民地支配の効率化とどう関わってきたのかを論じた、大黒岳彦「情報社会にとって「数」とは何か?」の一節、巨大な数に対して我々が感じる崇高性について美学の観点から切り込んだ星野太「完成的対象としての数―カント、宮島達男、池田亮司」などが面白かった。

今週の事々(2020_01_20〜26)

↓今週触れた作品のリスト↓

<音楽>

AceMoMa『AceMoMa - EP』(2019)
ALLBLACK & Offset Jim『22nd Ways』(2019)
Anabela Aya『Kuameleli』(2018)
Ariana Grande『Sweetener』(2018)
Aster Aweke『Ćhewa』(2019)
Bernie Worrell『Funk of Ages』(1990)
Black Box Memories『Missing Heart Pieces』(2019)
Black Sabbath『13』(2013)
Burial『Rival Dealer』(2013)
The Callous Daoboys『Die on Mars』(2019)
Can『Future Days』(1973)
Chromatics『Kill for Love』(2012)
Chromatics『Closer to Grey』(2019)
Clap! Clap!『Tayi Babba』(2014)
Curtis Mayfield『Curtis/Live!』(1971)
Curtis Mayfield『Back to the World』(1973)
Curtis Mayfield『There's No Place Like America Today』(1975)
Dinasaur L『24→24 Music』(1981)
Disclosure『Settle』(2013)

Eminem『Music to Be Murdered By』(2020)

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新作を出す→酷評される→怒る→その怒りで新作を作る、というあまり健全とは言えないサイクルをずっと続けているエミネム。それでも毎回話題にはなるというのは彼の狂気じみたスキルと悪目立ちするパンチラインの為せる業か(今回もあり穴・グランデのコンサートで起こった自爆テロのことを茶化していて最低だと思った)。

このJuice WRLDとの共演曲、彼はフックは録り終わっていたけどヴァースは間に合わず。エミネムの1時間以上フリースタイルをするくらいエミネムの影響を公言していた彼だから、さぞかし嬉しかっただろう。ただただ残念。

Four Tops『Four Tops』(1965)
Four Tops『Second Album』(1965)
Four Tops『Reach Out』(1967)
Higher Power『27 Miles Underwater』(2020)
JACKBOYS『JACKBOYS』(2019)
jaff『LOSTCHILD』(2019)
JIROW WONDA『JIROW WONDA EP3』(2019)
Kenayeboi『TRAP SPOT - EP』(2019)
Lightning Bolt『Sonic Citadel』(2019)
Mac Miller『Circles』(2020)
Marvin Gaye『Midnight Love』(1982)
MoneyBagg Yo『Time Served』(2020)
Mura Masa『R.Y.C』(2020)
NOT WONK『Down the Valley』(2019)
Omar『There's Nothing Like This』(1990)
Pluto's Doubts『Sizif』(2017)
Prince『Sign "☮" the Times』(1987)
Renounced『Beauty Is a Destructive Angel』(2019)
Rome Fortune『FREEk』(2020)
SANTAWORLDVIEW『Sinterklass』(2020)
Sleater-Kinney『No Cities to Love』(2015)
Stunna 4 Vegas『RICH YOUNGIN』(2020)
Taylor Swift『Speaki Now』(2010)
Tohji『angel』(2019)
Waxahatchee『Cerulean Salt』(2013)
XakiMichele『Extended Play - EP』(2020)
岡村靖幸『禁じられた生きがい』(1995)
Queen & Slim: The Soundtrack』(2019)

<映画>

タイカ・ワイティティジョジョ・ラビット』(2019)

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ライフ・イズ・ビューティフル』を子供の目線から。もちろん戦争・独裁・差別反対というお話でもあるけれど、自分の中で揺るぎない正義だと思っていたことが実はそうではないということを自分の経験として肌で感じてしまった時に、それを真摯に受け止めて脱皮できるかという話でもある。個人の信条レベルでもそういうことってあると思う。スカーレット・ヨハンソン演じる母親の気高き生き様と、ある人物のとてもとても悲しい死に様に感涙。

ケン・ローチ『家族を想うとき』(2019)

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月に一度くらい、「あ、今この瞬間に失業したら終わるな」と思う。実家が裕福なわけでもなく、その上奨学金という借金を背負っているぼくは、一度はしごを外されてしまえば後ろ盾は何一つない。とりあえず明日生きていくお金が必要だ、とこのような搾取のシステムにいつ取り込まれてもおかしくない。そして何よりも恐ろしいのは、消費者としての自分はこの搾取のシステムにガッツリ加担してしまっているということ。この映画に出てくるキャラクターはいつも疲弊している。安らぐことを許さないこんな社会はいつか必ず瓦解するのだ。

ヒューマントラストシネマ有楽町で見たのだけれど、あの映画館に集まっていたいかにも金持ちそうな老人たちはこの映画を見てどれほどのリアリティを感じられるのだろうか、と良くない考えが頭をよぎった。

今週の事々(2020_01_14〜19)

↓今週触れた作品のリスト↓

<音楽>

Action Bronson & The Alchemist『Lamb Over Rice』(2019)
Akai Solo & Pink Siifu『Black Sand』(2019)
Akon『El Negreeto』(2019)
Blink-182『Enema of the State』(1999)
Bring Me the Horizon『Music to listen to~dance to~blaze to~pray to~feed to~sleep to~talk to~grind to~trip to~breathe to~help to~hurt to~scroll to~roll to~love to~hate to~learn Too~plot to~play to~be to~feel to~breed to~sweat to~dream to~hide to~live to~die to~GO TO』(2019)
Da Lata『Birds』(2019)
Deiphago『I, the Devil』(2019)
Dirty Projectors『Swing Lo Magellan』(2012)
DJ Maphorisa x Kabza De Small『Scorpion Kings』(2019)
Eric Dolphy『Out to Lunch』(1964)
Eric Dolphy『Other Aspects』(1987)
Esoctrilihum『The Telluric Ashes of the Ö Vrth Immemorial Gods』(2019)
Fat Joe『Family Ties』(2019)
Field Music『Making a New World』(2020)
Folks Cinema Jazz Ensemble『A Journey』(2019)
Halsey『Manic』(2020)
Hector Plimmer『Next to Nothing』(2019)
Iggy Pop『Post Pop Depression』(2016)
ISSUGI『GEMZ』(2019)
Jah Cure『Royal Soldier』(2019)
James Ferraro『Far Side Virtual』(2011)
KEN ISHII『Möbius Strip』(2019)
KXNG Crooked & Bronze Nazareth『Gravitas』(2019)
KIRINJI『Cherish』(2019)
Lyrical School『Be Kind Rewind』(2019)
Malibu『One Life』(2019)
The O'Jays『The Last Words』(2019)
Peter Gabriel『So』(1986)
The Professionals『The Professionals』(2020)
Roc Marciano『Marcielago』(2019)
Sequoyah Murray『Before You Begin』(2019)
Shuggie Otis『Inspiration Information』(1974)
Smoke DZA & Benny the Butcher『Statue of Limitations』(2019)
Taylor Swift『Fearless』(2008)
Towkio『.WAV Theory』(2016)
Weather Report『Live in Tokyo』(1972)
William Onyeabor『Who Is William Onyeabor?』(2013)
暗黒大陸じゃがたら『南蛮渡来』(1982)
坂本真綾『今日だけの音楽』(2019)
私立恵比寿中学『playlist』(2019)
88rising『Head in the Clouds II』(2019)

<映画>

ポン・ジュノ『パラサイト 半地下の家族』(2019)

<読み物>

ユリイカ2019年12月号 特集=Vaporwave』(2019)
早稲田文学増刊号 「笑い」はどこから来るのか?』(2019)

今週の事々(2020_01_06〜13)

↓今週触れた作品のリスト↓

<音楽>

AKLO『REGULAR』(2019)
Arthur Russell『Iowa Dream』(2019)

Awich『孔雀』(2020)

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YENTOWN所属、沖縄出身のラッパーによる3枚目。2017年の出世作『8』に引き続きChaki Zuluがトータル・プロデュース。Young M.A.を思わせる強気なアティテュードの曲もあれば、繊細な内面をさらけ出すメロウなR&Bチューンもあり、更にYouTubeではスキットがそのまま映像になったものをアップ(多分撮影したものをそのままアルバムに収録している)していてそこでの演技も様になっている。多才。

“毒々しさ”というテーマを見事に描ききった「洗脳」、青森ねぶたの囃子をサンプリングした「NEBUTA」(青森県出身者としては上がらずにはいられない!)、中でもラップのスキルを全面に出して押し切る「Open It Up」、乾ききったカリフォルニアの空気感が眩しいNENEとのデュエット「Poison」、JP THE WAVYの完全躁状態のラップが気持ちよすぎる「Bloodshot」が連続する前半の流れは完全に名盤のそれ。

Big K.R.I.T.『K.R.I.T. IZ HERE』(2019)
Boosie Badazz & Zaytoven『Bad Azz Zay』(2019)
Cerebral Rot『Odious Descent Into Decay』(2019)
Charlie Heat『Fireworks』(2019)
Daft Punk『Random Access Memories』(2013)
David Byrne『American Utopia on Broadway』(2019)
Denzel Curry『13LOOD 1N + 13LOOD OUT MIXX』(2019)
Devin The Dude『One for the Road』(2013)
Dudu Tassa & The Kuwaitis『Ala Shawati』(2015)
EMA『Past Life Martyred Saints』(2011)
Florence + The Machine『How Big, How Blue, How Beautiful』(2015)
Folie『Popup - EP』(2019)
GHOST『Meliora』(2015)
Janelle Monáe『The ArchAndroid』(2010)
Julia Holter『Aviary』(2018)
Lil Cotetsu『99 Percent - EP』(2019)
The Loire Valley Calypsos『The Loire Valley Calypsos vs. the Great Pink Flamingo』(2019)
Kaash Paige『Parked Car Convos』(2019)
Kaytranada『99.9%』(2016)
Khin Poe Panchi『Mingalar Akhar Daw』(2019)
Mahalia『Love and Compromise』(2019)
MiROKU & SANTAWORLDVIEW『Ikigai - EP』(2019)
Mozzy & Tsu Surf『Blood Cuzzins』(2019)
Nao Yoshioka『Undeniable』(2019)
Neil Young & Crazy Horse『Colorado』(2019)
Only The Family & Lil Durk『Family Over Everything』(2019)
Ovall『Ovall』(2019)
PETZ 『COSMOS』(2019)
PiNKMAN & ShowyRENZO『FREE PiNKMAN』(2019)
PlayThatBoiZay『Nocturnal』(2019)
Ry Cooder『Pull Up Some Dust and Sit Down』(2011)
S.G.C.『Dreams-Pills-Systems』(2019)
Shana Falana『Darkest Light』(2019)
Thaiboy Digital, Bladee & ECCO2K『Trash Island』(2019)
U.S. Girls『In a Poem Unlimited』(2018)
Waka Flocka Flame『Flockaveli』(2010)
あらかじめ決められた恋人たちへ『......』(2019)
釈迦坊主『NAGOMI - EP』(2020)
!!!『Wallop』(2019)
『Death Stranding: Timefall』(2019)

<映画>

ジェームズ・マンゴールド『フォードvsフェラーリ』(2019)

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モータースポーツは他のスポーツよりも多分に、選手の才能以外の要素が結果を大きく左右するスポーツである。レースの勝敗は半分は車の性能にかかっているわけで、自動車メーカーの威信がかかっている。だからこそモータースポーツには政治がつきものなのである。単純明快なヒューマンドラマだった『ラッシュ/プライドと友情』に対して、この映画は社内政治を描いた組織ドラマである。そして、その中で組織を相手取って奮戦する2人の魅力が浮き上がってくる。特にケン・マイルズを演じたクリスチャン・ベイルの演技が素晴らしい。完全に他を黙らせるほどの才能を持ちながら、不器用でそのことを証明したがらない(ようにみえる)ケンは、この時代と「アメリカのクルマ」という道具から連想されるグロテスクなほどのマッチョイズムとは一線を画した存在である。『栄光のル・マン』でスティーヴ・マックイーンが、『ラッシュ』でクリス・ヘムスワースが演じたようなレーサーたちは自らの存在すべてを他者に対する速さの証明に懸けていた。が、ケンは違う。彼は完全に自分のための尊厳を求めて走っているから、それが手に入れられればいいのだ。ぼくはこういう「自己実現の達成」という物語に弱い。それが世界にどう見えていようとも。

美しいエンジンサウンドを楽しむためにも、絶対に劇場で見るべき一本。

今週の事々(2019_12_24〜29)

iga.hatenablog.com

↓今週触れた作品のリスト↓

<音楽>

Atmosphere『Whenever』(2019)
The Brave Little Abacus『Just Got Back From the Discomfort—We're Alright』(2010)
Coldplay『Everyday Life』(2019)
Death Grips『The Money Store』(2012)
Eli Keszler『Stadium』(2018)
Erik Charlston『Hermeto: Voice and Wind』(2019)
Gabriel Kahane『Book of Travelers』(2018)
girlpool『Before the World Was Big』(2015)
Griselda『WWCD』(2019)
Hovvdy『Heavy Lift』(2019)
Incantation『Onward to Golgotha』(1992)
JAGATARA『ニセ予言者ども』(1987)
Junius Paul『Ism』(2019)
LCD Soundsystem『This Is Happening』(2010)
MFnMelo『Everybody Eats』(2019)
MUNA『Saves the World』(2019)
Shittyboyz『3-Peat』(2019)
Stormzy『Heavy Is the Head』(2019)
Sunday Service Choir『Jesus Is Born』(2019)
SUSHIBOYS『死んだら骨』(2019)
Takafumi Matsubara『Strange, Beautiful and Fast』(2019)
Teebs『Anicca』(2019)
Teitanblood『The Baneful Choir』(2019)
Toxic Holocaust『Primal Future: 2019』(2019)
Ultrademon『Chamber Music』(2019)
Vircolc『Masque』(2019)
Yuna『Rouge』(2019)
田我流 & KM『More Wave - EP』(2019)
03 Greedo x Kenny Beats『Netflix & Deal』(2019)
v.a.『SHIBUYAMELTDOWN』(2019)